エアーズロック ～オーストラリア～

灼熱の大地に現れる世界最大級の一枚岩！

『エアーズロック』（Ayers Rock）は、オーストラリアのほぼ中央に位置する、世界最大級の一枚岩です。オーストラリアの世界遺産の中でも1,2を争う人気スポットで、一生に一度は訪れたい、と思っている人は多いはず名前（エアーズ）から想像して、「ん？？空気？」と思った人もいるかも・・・ですが、実はそうではないのです。
1873年、イギリスの探検家「ウィリアム・ゴズ」がヨーロッパ人として確認した際、当時のサウス・オーストラリア植民地総監「ヘンリー・エアーズ」にちなんでつけられました。先住民「アボリジニ」の言語では『ウルル』（Uluru）と呼ばれ、今でも周囲一帯が聖地として崇められています。

外周は9.4キロメートル。皇居の外周が約5キロメートルなので、だいたい倍近くあることになります。高さも348メートルあることを考えると、とてつもなく大きな存在であることがわかります。

一瞬たりとも見逃せない七変化！

6億年前、エアーズロック（ウルル）のある地域は、標高8000メートル級の山脈があったと考えられています。その後、幾度となく浸食や地殻変動を経て、現在の形に。実は、地表に出ているウルルは全体の5%で、残りは地下に隠れているそうです。印象的な赤茶色は、鉄分を多く含んだ砂岩で形成されているから。それが日の当たり方で七変化。特に、朝や夕刻は筆舌につくしがたい美しさです。

早起きしてウルルの登頂にチャレンジすることも可能です。
ただし、天候や文化的理由（アボリジニの儀式など）により閉鎖していることも多く、行けば必ず登れるというわけではありません。

しかも、往復2時間の行程は見た目以上にハード。もし、登る機会に恵まれたときは、アボリジニや自然への敬意も忘れずに、十分注意して登りたいものです。それだけに、登り切ったときの爽快感が特別。360度の地平線や、奇岩群「カタ・ジュタ」（Kata Tjuta）なども望め、大地のパワーを感じずにいられません

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ワンポイントアドバイス
砂漠気候なので、紫外線と乾燥に要注意。夏は35℃以上に高温になりますが、夜はさわやかで過ごしやすいです、寒暖差が激しいので、脱ぎ着のしやすい羽織れるものが1枚あると便利。6月～8月はハエが多くなるので、気になる人は、現地でハエよけネットを購入するといいでしょう。

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エアーズロックへの行き方
日本からエアーズロックまでの直行便はないため、オーストラリア国内から移動することになります。

主要都市からの空路
エアーズロックの近くには、エアーズロック空港があり、ここが玄関口となります。日本から直行便のある都市からのアクセスを考えると、ケアンズかシドニーからエアーズロック空港に入るのが一般的。飛行時間はケアンズから約2時間30分、シドニーからは約3時間30分です。

主要都市からの陸路
ゆったり時間がある旅なら、エアーズロックの近くの街、アリススプリングス（Alice Springs）に立ち寄り、そこからバスやツアーで向かう方法もあります。アリススプリングスまでは、シドニー、ケアンズから国内線が飛んでいます。アリススプリングスからエアーズロックまでのバスの所要時間は約5時間。アリススプリングスから1～3泊でエアーズロックを訪れるツアーも多数あります。