歳月が流れ、夫妻の子どもたちは一人、また一人と
島を出ていきました。最後に島を去った末っ子の男の子も、
夢を求めて都会へと移り住みました。
しかし彼は、どこに行っても島が恋しく、幼いとき
一緒に遊んだ女の子のことが忘れられずにいたのです。
そしてあるとき、彼女を探そうと島へ戻る決心をしました。

トバモリー

故郷に戻った彼は、何日も歩きまわったあげく、港近くの
小さな家で暮らす、美しく成長した彼女を見つけ出すのです！
彼は彼女の前にひざまずき、プロポーズします。
その日からずっと、二人は美しい城で幸せに暮らしました・・・

おどぎ話のようなこのお話は、マル島（Isle of Mull）の岸壁に建つ
『グレンゴーム城』（Glengorm Castle）をめぐる実際のできごとなのです。
母となった彼女はラベンダー色の乳母車を押し、
子どもたちを遊ばせるために、曲がりくねった道を
漁村トバモリー（Tobermory）へと下りて行きました。

『グレンゴーム城』は、絵本から抜け出たように愛らしく、
よく手入れされた芝生とシャクナゲに取り囲まれ、
背後には大西洋が広がっています。

大自然がすぐそばに！

『グレンゴーム城』は、いくつもの表情をもっています。
晴れた日には吸い寄せられるような神々しい魅力をたたえ、
霧に包まれた雨の日には、秘密めいた荘厳な雰囲気が漂います。

お城から海までは近く、吹きさらしの木々やコケのむした岩の間を
ぬって小径を下りると、断崖がそびえ波が岩を打つ
荒々しい海辺に出ます。

ウミワシが空を舞い、イルカやミンククジラが見られることも
あるそうです。

このむき出しの自然は、人里離れた
『グレンゴーム城』に神秘的な雰囲気を与えています。
近くには古代ケルト人が信仰したというドルイド教に
まつわる4000年前の巨石遺跡もあり、
あたりには超自然な空気が漂っています。

いかがですか？

たとえ一晩だけでも、おとぎ話のお城で暮らしてみる、
こんな贅沢なことはありませんよね。

余分な装飾や設備はないからこそ、
まるで自分の家のようにくつろぐことができます。

暖炉の前でウイスキーのグラスを傾けたり、
16世紀のテーブルに座り、銀の食器で食事をとる。
一生に一度くらい、お姫様や貴族気分にどっぷり浸かってみるのもいいのでは？

スコットランドにある『グレンゴーム城』（Glengorm Castle）を、
ぜひ訪れてみませんか？

Glengorm Castleの基本情報

• 住所：Tobermory, Isle of Mull, Argyll PA75 6QE, SCOTLAND
• 電話：01688 302321
• 公式ホームページ：Glengorm Castle （英語）

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