【一度は行きたい!旅行のプロおすすめ 絶景の世界遺産100】81.トカイ地方(ハンガリー・ヨーロッパ)【動画あり】

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トカイのワイン産地の歴史的・文化的景観(Tokaj Wine Region Historic Cultural Landscape) ~ハンガリー~

貴腐ワイン誕生の地

トカイのワイン産地の歴史的・文化的景観』(Tokaj Wine Region Historic Cultural Landscape)は、ワイン生産を行う28もの有名な村々と標高約250メートルの丘陵地に広がるブドウ畑からなります。また、ワイン製造のために、固い岩盤をくり抜き巨大な地下貯蔵施設(ワインセラー)までもが世界遺産に登録されているのです。

このトカイ地方は、ハンガリー北東部に位置する歴史的なワインの産地で、ブドウ畑の文化的景観が世界遺産に登録されている珍しい例の1つなのですが、
世界遺産に登録される遥か以前から、『貴腐ワイン』というデザートワインの名産地として、世界的にその名を知られていました。

Tokaj wine

究極の貴腐ワインの誕生は偶然からでした。
ハンガリー東北部で中世以来変わらないワイン造りをしていた村々。
そこに17世紀、オスマン帝国が侵攻。避難の間に収穫期が過ぎてしまい、ブドウは腐り始めます。
せめて自家用にと醸造してみたところ、濃厚で甘い蜜のようなワインができあがったのです。

秋から冬にかけて濃い霧が立ち込め、その湿度のために糖分を濃縮させるハイイロカビが発生。
そのカビが生んだワイン「トカイ・アスー」(Tokaj Aszu)のその芳醇な香りと、
得もいわれぬ甘味は、ルイ14世ら王侯貴族に愛され、「これぞ王のワイン、ワインの王」と褒め称えられました。

歴史の中でも、歴代のロシア皇帝トカイの貴腐ワインを宮廷内で独占するためにトカイを植民地としたことは、当時、いかに「貴腐ワイン」が重要とされていたかを知ることができるエピソードのひとつです。

Tokaj

トカイのワイン産地の歴史的・文化的景観』はまさに、
この地方にいろいろな国が入り乱れたことによって村人たちが得た知恵と、
もともとブドウ作りに適した環境、偶然に発生した特殊なカビとその効果を得たことにより、
長い歴史の上で完成させたワインそのものでもあるのです。

ぜひ、絶景が楽しめる世界遺産の「トカイ(ハンガリー)」を訪れてみてください。

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【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】51.ブダペスト、ドナウ河岸、ブダ城地区、マンドラーシ通り(ハンガリー)

知らなきゃソン!旅のヒント
今回ご紹介した「貴腐ワイン」。実は、「世界三大貴腐ワイン」といわれるものがあるのをご存知でしょうか。
それは、ドイツの「トロッケンベーレンアウスレーゼ」、フランスの「ソーテルヌ」、そして今回ご紹介したハンガリーの「トカイ」なのです。

【トロッケンベーレンアウスレーゼ (ドイツ)】Trockenbeerenauslese

German wine

トロッケン」は、英語の「Dry」(乾燥)を意味する言葉で、この名前では「貴腐ブドウ」を意味しています。
また、「ベーレン」は「ぶどうの粒」を意味し、「アウス」はドイツ語で「選ぶ」を意味し、「レーゼ」は「収穫」を意味する言葉です。
つまり、「トロッケンベーレンアウスレーゼ」とは「貴腐ブドウの粒選り」をあらわしているのです。

【ソーテルヌ (フランス)】Sauternes

French wine

世界でも限られたエリアだけで生み出される極甘口ワイン
ソーテルヌ」はその最高峰と称され、生み出されるワインは「液体の宝石」と呼ばれるほど美しく、稀少ゆえ、ワイン愛好家の憧れの的となっています。

ソーテルヌ」は、ブルーチーズフォアグラや牡蠣、チーズやフルーツを使ったデザートと一緒に飲むのが鉄板とされています。

【トカイ (ハンガリー)】Tokaj

Tokaj wine_2

トカイワインだけではなく、貴腐ワインは、芳醇な香り濃厚な甘みが特徴。
初めて貴腐ワインを飲んだ人の中には、「これがワイン??」と驚く人も少なくないくらいです。
かなり濃厚なので、一度に多くの量を飲むというよりは、小さめのグラスに注ぎ、少しずつ口に含んで、味と香りをお楽しみください。

トカイワインは、貴腐ワインと相性抜群のハンガリー特産フォアグラと一緒に飲むのがオススメです

トカイ

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