海外旅行に出かける際、現地でどんな服装や身だしなみを心がければいいのか??
出発前に気になるポイントですよね。もちろん、現地で誰かに不快感を与えたり、迷惑をかけない限り、周りの人の目はいちいち気にしすぎる必要はないのですが、日本ではそんなに目立たない恰好でも海外だと文化の違いなどから人目を引いてしまったり、誤解されてしまうケースもあるのです。また、明らかに観光客だとわかる服装だと危険を招いてしまうことも。
そこで、今回は海外では不思議がられる日本人(特に女性)観光客の恰好、避けた方がいい服装をお伝えします。旅行先でトラブルに巻き込まれる確率をさげる意味でも、気をつけてくださいね。
夏でも長袖、日傘をさす
「夏なのに、長袖を着ている」「日傘をさして歩いている観光客」。これは海外の人が口をそろえて『日本人』だと思うのが、この恰好。暑い日なのに長袖を着ていたり、長い手袋を身につけている、または日傘をさして歩いているのは、大体が日本人女性で、この光景は海外では特異に見られることも。
でも、これらの恰好は周りに迷惑をかけているわけではないし、通常日本で日焼けを気にしていても、海外旅行で一目を気にして日焼けをしてしまっては日頃の努力が台なしになっちゃいますよね。
う~ん、これはなかなか難しい。。。絶対にこの恰好はしない方がいい!というわけではありませんが、日本人観光客は目をつけられ、犯罪のターゲットにされやすいので、スリなどの被害にあわないよう、くれぐれも注意してくださいね。
ハイヒール、厚底の靴を履く
海外の現地人ガイドなどから「街歩きをするのに、どうしてあんなのを履くんだろう?」と不思議がる声をよく耳にするのが、日本人女性の足元なんです。確かにハイヒールや底の厚い靴は、街を散策したり、たくさん歩く観光には適していませんよね。
特にヨーロッパは石畳の道も多く、ヒールの高い靴はやめた方が得策。道の溝にヒールがはまってしまった経験、日本でもありませんか?ヒールが傷つくだけでなく、足をくじいたり、つまずく原因にもなってとても危険です。また厚底の靴も長時間歩いていると足が疲れてしまって、せっかくの楽しい観光が台無しになってしまうことも。
やっぱり旅行には歩きやすい靴がオススメです。
高価なジュエリーやブランド品を身に着ける
日本では日本人の「ブランド志向」や「ブランド信仰」を批判する意見を耳にしたりすることもありますが、海外の人だってブランド品に憧れは持っています。どんなブランド品や高価なジュエリーだって、本人が満足して身につけているのであれば、海外での批判は気にする必要はないと思います。
ただ、海外で高級ブランド品や高級ジュエリーを身につけて歩いていると、確かに目立ちます。見てすぐにわかるような高級品を身につけて歩いていると、一目で『お金を持っている観光客』だとわかり、スリや置き引きなど犯罪のターゲットにされる確率が一気に高くなってしまいます。せっかくの海外旅行だから、オシャレして楽しみたいという気持ちもわかりますが、身の安全の方が大切。楽しい旅行の思い出が台無しにならないためにも、適度なファッションを楽しむことをおすすめします。
マスクをつける
日本ではマスクを使ったメイクが流行ったり、風邪や乾燥予防のアイテムとして日常的にマスクを使用する人が多いのですが、海外、特に欧米ではマスクを使う習慣はあまりないのです。通常、見慣れない光景なので、マスクをつけて歩いていると不思議そうな目で見られたり、時には不審者だと勘違いされることもあるようなので、気をつけなければなりません。マスクの認知度は高くなってはきているようですが、まだ海外で街歩きをする時にはよほどの理由がない限り、マスクはやめた方が無難そうです。
観光だけなのに、ばっちりメイクやファッション
いい意味でも悪い意味でも「日本人の女の子はオシャレだね」という声をよく聞きます。「いつもオシャレを楽しみたい」「せっかく旅行先で写真を撮るんだからメイクやファッションはこだわりたい」という気持ちは十分理解できるのですが、周りから浮くくらいのメイクやファッションはやはり目立つもの。今まで書いてきましたが、『目立つ=犯罪のターゲットにされやすい』ということをお忘れなく。
旅行先の国の文化にもよりますが、ナチュラルメイクの女性が多い国ではバッチリメイクは控えた方がいいでしょう。
服装や話し方が「カワイイ」
日本の【kawaii】(かわいい)文化は海外でも広まっていて人気なのですが、まだまだ一部のアジア圏を除いては特異な存在。一般的には大人が少し子どもっぽい可愛いファッションを楽しむことはあまりないのが現状です。また、『カワイイ』話し方やファッションは、現地の人からナメられたり、ナンパ目的でつきまとわれたりする可能性も高くなります。
旅行先の国や地元の人々の文化や習慣を理解、尊重し、周囲の人に不快な思いをさせなければ、それぞれで思い思いの好きな服装やメイクを楽しんでいいと思います。だって、旅行は楽しいもんですもんね。ですが、その一方で、明らかに観光客だとわかるような恰好、周囲から浮いてしまうようなう服装は、犯罪のターゲットにもなりやすく、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性が高くなることも事実です。
また「露出の多いファッションはタブー」とされている国があるように、宗教や文化の違いからTPOをわきまえなければならないケースもあります。
せっかくの旅行を安全に楽しんで、ステキな思い出をつくって無事に帰国するためにも、出発前にどんな服装がその旅行に適しているのかをきちんとチェックしてから出発したいですね。
出典:OVO
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