【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】12.ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群(トルコ)
標高1000~1500メートルのアナトリア高原には、高さ10メートルほどの奇岩群がどこまでも続いています。色はベージュからピンク、グレー、赤、黄など多彩で、その風景はとても幻想的です。長年の風雨の浸食で、硬い玄武岩だけがキノコのように奇岩となって残りました。
穴だらけの巨大な岩山がそびえ、周りには岩をくり貫いて造られた住居が広がっています。キリスト教が禁止されていた時代、隠れキリシタンや7世紀にアラブに追われたキリスト教徒たちが、奇岩に穴を掘って隠れ住んでいたそうです。今は、この住居に泊まれる「洞窟ホテル」になっているものもあります。
無数の洞窟教会「キリセ」のうち、30ほどは残り、フレスコ壁画の鮮やかさには息を呑むばかり。
教会を備えた洞窟住居は下へ下へと延び、300を超す地下都市に発展しました。3000人もが住める『カイマクル』が特に有名です。
Turkey Cappadocia