【必見!動画あり】大人女子にオススメ♪ 旅行のプロが選ぶ 世界の絶景100【3】クラクフとその周辺(ポーランド・ヨーロッパ)
クラクフとその周辺 ~ポーランド~
美しい塩の世界!
14世紀から17世紀にかけて、ポーランドの首都であった『クラクフ』。1386年から200年続いた全盛期にはウィーンやプラハと並ぶヨーロッパ文化の中心として栄華を極めました。都がワルシャワに移った今でも、その長い歴史が生み出した風格ある街は、訪れる人を魅了しています。しかし、しかし!
ポーランドをもっと知るためには、クラクフだけでは足りません。訪れてほしいひとつが、地下に全長300キロメートルもの岩塩坑がある『ヴェリチカ』です。かつて、「塩」は金と同等の価値がありました。見学できるのは全体の100分の1ほどですが、ガイド付きツアーで2時間はかかります。380段もの階段を下りると、目の前に驚愕の光景が広がります。「聖キンガ礼拝堂」の天井からぶら下げられている豪華なシャンデリアは、塩でできているとは思えないほどの美しさ。
壁に飾られた「最後の晩餐」のレリーフも塩。この不思議な”塩の世界”が他では見ることができない光景なのです。
平和な今だからこそ見たい「負の遺産」!
さらにもう1カ所、訪れておきたいのが『アウシュビッツ』。ご存知の通り、ドイツが第二次世界大戦中に行った人種差別的な抑圧政策により、悲劇が生まれたビルケナウ強制収容所があった場所です。1979年、世界遺産に登録されましたが、その跡は、重く、暗い雰囲気に満ちています。展示物の中には正視しづらいようなものもあります。
世の中には多くの「負の遺産」と言われるものがありますが、間違いなくその筆頭にあげられるのが、ここアウシュビッツでしょう。戦争の悲惨さと平和の喜びをあらためて確認できる場所です。
ワンポイントアドバイス
実は、ポーランドは食事もおいしいってご存知ですか?くりぬいたパンの中にシチューを入れたスープ「ジュレック」や「ロールキャベツ」はやさしく、ほっとする味。
また、ぬくもりのあるデザインが人気のポーランド陶器も必見です。価格も日本よりかなり安いのがうれしいですね。
ヴェリチカへの行き方
<電車で>
クラクフ中央駅から、Wieliczka Rynek Kopalnia駅まで約30分。このチケットはトラム・バスのチケットとは違うので駅で買うようにしてください。
<公共バスで>
中央駅直通になっているガレリアクラクフ(Kurniki通り沿い)のバス停から
Wieliczka Kosciol(ヴィエリチカ教会)まで。(所要時間は約45分)降りると塩鉱までの地図があり、徒歩約10分。(公共バスはルートやバス停が変更される場合があるので、ご注意ください。)
<特別バスで>
ガレリアクラクフ (Worcella i Pawl通りの曲がり角)のバス停から、Wieliczka Kopalnia Soli停留所まで。Dar-Busというバスが出ていて、運転手さんから直接チケットを買います。所要時間は約35分。
アウシュビッツ僧院への行き方
<公共バスで>
アウシュビッツへは、クラクフ中央駅に隣接するバスターミナルから、Oswiecim(オシフィエンチム)行きのバスに乗ります。所用時間は約1時間30分。
列車でも行けますが、本数がかなり少ないのでバスがおすすめです。
Oswiecim(オシフィエンチム)駅からアウシュビッツまでは、約2キロメートル。徒歩で約25分です。市バスもあるのですが、迷ったりしたら時間がかかってしまうので、歩く方が無難かもしれません。