【一度は食べてみたい海外グルメ♪】旅行のプロおすすめ!料理&レストラン100【29】モンゴルの馬乳酒(モンゴル・アジア)
モンゴルの遊牧民は夏に馬乳酒を飲み続ける ~モンゴル~
草原の酵母が作る遊牧民のお酒!
モンゴルの草原でゲルを見つけ、ふらりと入っていくと、夏なら『馬乳酒』(ばにゅうしゅ)(Kumis)が丼のような大きな器にいっぱいに注がれて出てきます。
馬乳酒は、馬乳を原料とした乳酒の1種で、醸造酒かつ乳製品でもあります。主にウマ飼育が盛んな地域で夏に作られ、飲まれているお酒なのです。
初めて口にすると、少し動物の匂いがして戸惑いますが、何度か飲んでいるとそれも気にならなくなります。
遊牧民である彼らは、1日に何杯も飲んで過ごすといいます。アルコール度数は2%くらいで、子どもでも丼で1杯くらいは飲んでいるそう
これは、冬の間に肉ばかり食べて酸性になったからだをアルカリ性にするためです。アルコールにするには、わずかに糖分があれば大丈夫。馬の乳には糖分があって、脂肪分がかなり少ないのです。
ゲルに入ると、入口に牛の皮を袋にしたものを吊るしていて、その中に馬の乳を入れます。それを板のついた棒でかき回すと、草原に浮遊している酵母が作用して、アルコールに変化します。
だからゲルに入ると、たとえお客さんであっても男性はザブザブとかき混ぜます。それは、酸素を送って腐敗を避けるためなのです。
馬乳酒には結核やウイルス性肺炎といった呼吸器系、また胃炎、胃潰瘍、腸炎といった消化器系、さらには糖尿病や高血圧といった生活習慣病に対して効果があるとされていて、モンゴルでは各地に馬乳酒を用いた伝統治療院があります。
美容のため、また虫刺されなどに塗布して外用することもあるのだとか。
こんなグルメが楽しめる、モンゴルをぜひ訪れてみてください。
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プチ情報
実は、馬乳酒は「カルピス」のヒントになったと言われています。
カルピスは実は馬乳酒を参考に作られたそうです。
カルピスの創業者である故・三島海雲がかつて軍馬調達のためモンゴルに滞在していた時に、体調を崩してしまったのですが、その時に勧められた馬乳酒を飲むことで体調が回復したそう。
その後、日本に帰国したあと、モンゴルで飲んだ馬乳酒を参考に発酵乳の研究を重ね生まれたのが「カルピス」だそうです。
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