【一度は行きたい!旅行のプロおすすめ 絶景の世界遺産100】30.道教が発祥した名山と世界最古の灌漑施設 青城山と都江堰(中国・アジア)【動画あり】
青城山と都江堰(Mount Qingcheng and the Dujiangyan Irrigation System) ~中国~
中国最古の水利施設と道教発祥の地!
『青城山』と『都江堰』は中国の四川省にある世界文化遺産で、山地・景勝地である青城山と、古代の水利・灌漑施設である都江堰からなります。
『都江堰』(とこうえん)(Dujiangyan)は、ほぼ同時期に造られた万里の長城(The Great Wall)と並ぶ、紀元前の中国2大工事といわれています。
水不足の一方、雪解け水で毎年氾濫を繰り返す大河「岷江」に農民は苦しんでいました。
紀元前3世紀の戦国時代、泰国の太守で土木技師でもあった李冰(りひょう)は、石を詰めた竹籠を岷江の真ん中に繰り返し投げ込むことで、長さ1キロメートルもの巨大な人工の中洲を造りました。工事の半ばで李冰(りひょう)は没したのですが、息子が後を引き継いで工事を完成させたのです。
灌漑により四川盆地は「天府(てんぷ)の国」と呼ばれる大穀倉地帯に。2300年経った今でも、灌漑に利用されています。
『都江堰』(とこうえん)から列車で約10分、標高1500メートル級の峰が36も連なる『青城山』(せいじょうざん)(Mount Qingcheng)は、1800年の歴史をもつ道教発祥の地。秘伝の漢方薬の調合から、火薬も生まれました。
四川省に位置し、成都からは70キロ離れています。峰々が周囲を囲み、山道の両側には樹齢の古い木々が高くそびえ悠久の時を刻んでいます。常緑樹が多く、一年を通して緑に覆われていることから、「青城山」と呼ばれるようになりました。
紀元2世紀に開祖・張道陵(ちょうどうりょう)が天師洞(てんしどう)で修行して不老長寿の仙人になったといわれ、山内には多くの道観(道教寺院)が建ち並び、今も200人ほどの道士が修行しています。
ぜひ、絶景が楽しめる世界遺産の「青城山と都江堰(中国)」を訪れてみてください。
知らなきゃソン!旅のヒント
都江堰の気候は成都とほぼ同じ。
成都の夏の平均最高気温は30度、平均最低気温は22度。冬の平均最高気温は10度、平均最低気温は5度ほどです。雨季は6~9月、特に7月と8月の降水量が多い地域です。
都江堰や青城山は季節に関係なく楽しめますが、おそらく一緒に訪れるであろう九寨溝や黄龍のベストシーズンに合わせて訪れるのがオススメ。特に黄龍は標高3000メートルを超える高所にあり、雪が深いこともあって冬の見学は少々難しいので、避けた方がいいです。
通常、青城山と都江堰へは「成都」(せいと)(Chengdu)から日帰りで訪れる観光客が多いです。
↓↓↓↓成都を起点に訪れることのできる世界遺産についての記事はこちら↓↓↓↓
▷【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】97.大足石刻(大足・中国)
▷【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】98.黄龍の景観と歴史地域(中国)
[youtube-adds id=”https://www.youtube.com/watch?v=ezHE0SaiobE” style=”co-blue” margin=”0%” url=”https://travelzaurus.com/” title=”トラベルザウルスドットコム” desc=”旅行の面白情報が満載♪興味があれば今すぐチェック!” img=”https://travelzaurus.com/wp-content/uploads/2016/11/ピンクザウルス2-1.png” adtype=”3″ colorbg=”#bf3939″ colortext=”#ffffff” time=”5″]