古都メクネス(Historic City of Meknes) ~アフリカ~
フランスとイスラムの建築様式が融合した街
17~18世紀にかけて、アラウイ朝の都だった『メクネス』(Meknes)。
古都メクネスは、モロッコの首都ラバト(Rabat)から東に130キロメートル、フェズ(Fes)の西60キロメートルの平野に位置する都市です。
「古都」といっても、現在も約53万人の人びとが暮らしている街です。
世界遺産「古都メクネス」に登録されているのは、旧市街エリアになります。
気候が温暖で水に恵まれたこの土地には、もともとベルベル人が街を築いていましたが、ルイ14世に憧れた国王ムーレイ・イスマイルが、ベルサイユを模した王都の建設に着手。
捕虜や囚人を使って古い街を破壊し、40キロメートルもの城壁で囲まれたフランスとイスラムの建築様式を融合させた街並みをつくり上げました。
しかし、残念なことに、巨大な貯水池や、1万2千頭の馬のためのきゅう舎も備えたこの都の完成を見ることもなく、国王ムーレイは他界してしまいます。
その後、即位した息子も「50年」という短い期間の後、遷都し、メクネスは当時の姿を今に伝えているのです。
メクネスの有名な観光スポットである『マンスール門』(Bab el Mansour)は、巨大かつ重厚な姿が印象的で、北アフリカで最も美しいといわれています。
1732年に完成以降、いちども修復されていないのだとか。すごい技術ですよね
馬蹄型の大きなアーチが、青や緑のモザイクと彫刻でとても細かく装飾されています。
ムーレイ・イスマイル(王)廟(Mausolée de Moulay Ismaïl)は壁から天井まで一面にタイルモザイクと漆喰彫刻を施し、ミフラーブの間はイスラム芸術の最高傑作と称されることも。
メディナの中には、14世紀建造のブー・イナニア・マドラサ(神学校)(Bou Inania Medersa)やスーク(souq)があります。
ぜひ、絶景が楽しめる世界遺産の「メクネス(モロッコ)」を訪れてみてください。
知らなきゃソン!旅のヒント
「メクネス」へは、「フェズ」から訪れるのが便利です。
メクネス-フェズ間は約60キロメートル。
バスと電車、行く方法は2通りあり、所要時間は30分~1時間。
一般的には、電車で移動する人が多いようです。
ただし、電車は1時間に1本と運行本数が少ないので、利用される際には事前に時刻表を確認することをお忘れなく。
メクネスの駅は「中央駅」(Gare Principale、Gare de Meknès)と「アミール・アブデルカデル駅」(Gare Al Amir Abdelkader)の2つあります。
中央駅で降りると、メクネス観光の中心部のマンスール門までは約3.5キロメートル離れていて、ここまで歩いて(もしくはタクシー)行かなければなりません。
電車は全て中央駅とアミール・アブデルカデル駅、どちらの駅にも止まるので、アミール・アブデルカデル駅で降りることをオススメします。
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