ティカル国立公園（Tikal National Park） ～グアテマラ～

マヤ最大の遺跡

『ティカル国立公園』はグアテマラにある世界遺産で、3～9世紀に栄え、8世紀には全盛期を迎えた、マヤ文明の最大かつ最古の都市遺跡です。
およそ千年にわたって繁栄したこの都市・ティカル（Tikal）は、10世紀頃に突然姿を消したと考えられています。
17世紀、布教から帰る途中のスペイン人の神父が、密林の中に迷い込み、偶然この遺跡を見つけたのですが、マヤ文明を解明する上でとても貴重な遺跡群です。

ティカル遺跡には、5つのピラミッド型をした神殿を含め、宮殿、球戯場など3000以上の建造物が、熱帯雨林の中に建ち並びます。
大半はまだジャングルに埋もれたままだということから、そのスケールはとてつもないことがわかります。

遺跡群の中で、もっとも目立つのは1号神殿。
9層からなる階段ピラミッドで、高さは51メートルです。
現在は、森の中から首を突き出しているように見え、古典期マヤを代表する建造物です。
最上部の神殿入口でジャガーの彫刻が発見されたため、「大ジャガーの神殿」とも呼ばれています。

1号神殿の向かいにあるのが、3層の2号神殿。高さは38メートルです。
そして、両神殿の南北に中央アクロポリスと北アクロポリスがあり、大広場（グラン・プラザ）を囲んで多数の建築物がひしめきあっています。

高さ72メートルと最も高い4号神殿もピラミッド部分は土に埋もれ、木が生えていますが、見学用の階段を使って上部神殿の前まで昇ることができます。
ホエザルや国鳥ケツァルなどが生息するジャングルに浮かぶ、4つのピラミッド群を一望してみてください。

また、遺跡にはピラミッドが東西に2つ並んだツイン・ピラミッド複合体が7つあります。
これらは、20年ごとのカトゥン（古代メソアメリカ文明で用いられた長期暦）の終わりを祝うための場所としてつくられたと考えられています。

サルや野鳥の鳴き声が響き渡るジャングルを進んで行くと、突然姿を現すマヤのピラミッド群。
熱帯雨林に覆われた遺跡は、世界中にいろいろありますが、ティカル遺跡ほど高いレベルでジャングルと遺跡が一体化した遺跡は、他に類を見ません。

ぜひ、絶景が楽しめる世界遺産の「ティカル国立公園（グアテマラ）」を訪れてみてください。

知らなきゃソン！旅のヒント
ティカル国立公園の名前は、『スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望』の「ヤヴィン第4衛星」のロケ地として使用されたことで、一躍知られるようになりました。
スター・ウォーズで使われたのは、4号神殿から見た景色です。

また、ティカル遺跡は、東京ディズニーシーのあるアトラクションのモデルではないかとも噂されています。

それは何だと思いますか？

東京ディズニーシーの、神秘的で危険に満ちたテーマポート「ロストリバーデルタ」（Lost River Delta）。
ロストリバーデルタのシンボルともいえるのが、このそびえ立つ神秘的な古代遺跡。

このエリアにある、みなさんもよくご存知のアトラクション、「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー／クリスタルスカルの魔宮」。
これは、この魔宮ツアーの舞台となる神秘的な遺跡ですよね。

そうです
ロストリバーデルタにあるこの遺跡は、ティカル遺跡がモデルだと言われています。

こちらは、ティカル遺跡。
確かによく似ていますね

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