【一度は行きたい!心ひかれる日本の絶景 50】15. 静かな佇まいの中の訓練(五箇山・富山県)
冬の風物詩 幻想的な光景!
「白川郷」と並び、世界遺産の『五箇山(ごかやま)集落』も、
秋から冬にかけて文化財保護の一斉放水が行われます。
毎年、秋の全国火災予防運動週間にあわせて、冬季に向けて
消化用放水銃の点検を兼ねて、菅沼集落では集落内に約10基は位置された
放水銃からの一斉放水点検作業が行われるのです。
ただ、これはあくまでも「防水訓練」。
合掌家屋は、茅が材料で作られているので、とても火に弱い建物です。
長い冬への消化設備点検備えという生活を守るため、地元の自衛消防団が中心となり、
行われていて、決して観光目的のものではありません。
そのため、実施日時は毎年、一切公表されていません。
菅沼地区は、9棟の合掌造りが残るこじんまりした集落ですが、
その佇まいは絵になると日本中のカメラマンたちにも人気です。
しかし、この世界遺産。のんびりしているように見えて、その歴史はすごいのです。
流刑地だった『五箇山』は、加賀騒動に巻き込まれた「お小夜」という遊女が
流されてきて、哀調漂う唄を伝えたのだとか。
また、鉄砲の火薬の原料である塩硝を、ヨモギや蚕の糞などで作り続けていたとか。
五箇山は今も人々が生活する暮らしの場です。
昔と変わらない小川の流れや田んぼのあぜ道、合掌造りの家々・・・
必要以上に人の手が入っていない素朴でこじんまりとした農村集落は、日本の原風景そのもの。
また、五箇山は民謡の宝庫として知られ、「こきりこ」や「麦屋節」「といちんさ」などの民謡がうたい踊りつがれ時代を越えて息づいています。
人々が暮らす静かな世界遺産を、そっと訪ねてみませんか。
↓↓↓↓↓ 五箇山集落について、こんな記事もあります!↓↓↓↓↓
▷ 富山に行ったら、世界遺産「五箇山の合掌造り集落」を見て、合掌造りの宿に泊まりたい!おすすめの宿6選
★『菅沼合掌造り集落』の住所、アクセス、電話番号、公式ホームページなど
- 住所:富山県南砺市菅沼
- アクセス:
■ JR城端線城端駅から五箇山行バス40分、菅沼下車
■ JR高岡駅前から世界遺産バスで1時間15分、菅沼下車
■ 東海北陸自動車道五箇山ICから車で2分 - 電話番号:0763-66-2468 (五箇山総合案内所)
- 公式ホームページ:五箇山総合案内所~五箇山彩歳~ (五箇山地域の観光公式サイト)