【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】14.イスファハンのイマーム広場(イラン)
サファーヴィ朝のアッバース1世は26年かけて、のちに「世界の半分」と称えられた東西160メートル、南北512メートルという壮大な『イマーム広場』(旧 王の広場)を建設し、16世紀末、その地「イスファハン」に遷都しました。
広場の東側には、王と家族専用の尖塔がない珍しいモスク『マスジェデ・シェイク・ロトフォラー』を、西側には楼門風城門をもつ『アーリーガープー宮殿』を建てました。さらに、南側には『マスジェデ・イマーム』(「マスジェデ」とは「モスク」の意味)が美しく夢幻的な姿を見せます。イマームは、左右に尖塔を配したエイヴァーン(玄関)の天井に施された鍾乳石飾りが特徴で、「イランの宝石」と称賛されています。
玄関から奥のペルシァンブルーの礼拝堂ドームへの通路は45度右折するのですが、これは礼拝堂をメッカの方向に向けるためのものです。
広場の北側が8世紀からの歴史をもつバザールになっています。入口のゲイサリーイェ門から中に入ると、入り組んだ迷路が続き、金銀細工や絨毯の店などが建ち並んでいます。入口のチャーイハーネ(喫茶店)の屋上テラス席からは「世界の半分」である広場が一望できるので、ぜひ訪れてみてください。
Esfahan