【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】58.メテオラ(メテオラ・ギリシャ)
『メテオラ』は、ギリシア北西部、テッサリア(セサリア)地方北端の奇岩群とその上に建設された修道院共同体、いわゆる『メテオラ修道院群』の総称です。この名前はギリシア語で「中空の」を意味する「メテオロス」という言葉に由来しています。
『メテオラ』には、30~400メートルの高さの岩の塔が60以上点在していて、下界とは隔絶されたその岩の塔の頂上に、『メテオラ修道院』」が建てられています。そそり立つ岩の塔に立つ修道院は、「メテオラ」(=現地の言葉で中空を表す)の名が示す通り、まるで空中に吊り下げられ、浮かんでいるかのように見え、なんとも不思議な光景が楽しめます。
キリスト教修道僧が縄バシゴを架けて命がけで登り、奇岩の断崖絶壁上に24もの修道院を建造したものなのです。
今でも14階建ての「メガロメテオロン」など、6つの修道院が残り、いずれも拝観が可能です。俗世との関わりを絶つには絶好の環境で、中世から続く厳格な修道生活を送っています。麓から見上げる「メテオラ修道院」も絶景ですが、修道院から眼下に広がる景観もまた絶景なので、こちらもぜひお楽しみください。
ギリシャ メテオラ