【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】63.小笠原諸島(日本)
東京の竹芝桟橋から、週に1便しかない定期船で延々25時間半(!)もかかり、着くまでに国内で最も長い時間を要する場所のひとつ。それが秘境『小笠原諸島』です。東京から南に1000キロメートル、亜熱帯の海洋島である『小笠原諸島』は大小あわせて30余りの島々、太平洋に浮かぶ、紺青の海に囲まれた自然豊かな楽園です。
ハイビスカス、ブーゲンビリアなど原色の鮮やかな花々が咲き乱れ、トロピカルムードは満点!特にコバルトブルーに透き通った海は、沖縄と双璧の美しさを誇ります。「アオウミガメ」の生息地としても知られています。
小笠原諸島は東京都にありながら、本土とは隔絶された太平洋上に浮かぶ島々のため、固有の動植物が生息し、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。
小笠原の別名「ムニン」を冠した「ムニンノボタン」や小笠原を冠した「オガサワラツツジ」、「オガサワラヌマエビ」、「オガサワラオオコウモリ」など希少種が多いのが特徴です。
『父島』のハイライトは、本島の西に浮かぶカルスト地形の「南島」。青く透き通った「鮫池」(さめいけ)に上陸すると、純白の砂浜が広がり、赤土との対比がとても美しいです。
さらに母島を南下すれば、亜熱帯の島という雰囲気が強くなります。南崎からは、眼下に造礁サンゴや海の美しさで知られる「平島」、「妹島」を臨むサンゴ礁の海が広がっています。
小笠原諸島