◇ 日本の近代美術建築の傑作！綿業会館 ◇

「綿業会館」は、1931年（昭和6年）に日本綿業倶楽部の建物として
竣工した、堂々としたルネサンス風建造物です。

重厚な造りの会員食堂には、天井装飾や透かし彫りのガラス窓を配してあったりなど、
建物内の各部屋は、さまざまな様式のスタイルが施されています。
これは「世界各国の来賓や、会員の好みに応じて、好きな部屋を選んでもらいたい」
という、設計者の配慮によるものだそうです。

また、建築デザインも素晴らしいのですが、デザインの他にも
設備面でも先駆的試みが随所に散りばめられています。
将来の本格的な冷暖房の普及を予想し、径を太くしたダクトを建物に内蔵させ、
当時からすでに井戸水による冷風送気を行い、地下室に冷暖房設備のスペースを
残すなどの工夫がなされています。
また、各部屋の窓には鋼鉄ワイヤー入り耐火ガラスが使用されていたため、
戦火をまぬがれました。

「綿業会館」は、戦前の日本の近代美術建築の傑作と言われ、高く評価されています。

「綿業会館」は、日本綿業倶楽部の建物のため
普段は会員以外は入ることができませんが、
月1回、予約制で見学ができます。

館内見学は、毎月第4土曜日（12月は第2土曜日）に
2部制で開催されています。
重要文化財に指定された建物の中で、重厚な雰囲気に満ちた
数々のお部屋を見学できる機会をお見逃しなく。

綿業会館の基本情報

• 住所：大阪府大阪市中央区備後町2丁目5番8号
• 電話番号：06-6231-4881
• 館内見学：2部制（各部定員35名）
  ※ 第1部：（10:30～）見学後昼食付2,600円
  ※ 第2部：（14:30～）見学のみ 500円
• 開館時間：午前10:00〜午後8:00（日・祝、第3土曜は休館）
• アクセス： 
  ※ 地下鉄御堂筋線「本町」駅　1番出口または3番出口より徒歩約5分
  ※ 地下鉄堺筋線「堺筋本町」駅　17番出口または12番出口より徒歩約5分
• 公式ホームページ：日本綿業会館 

◇ 大正ロマン薫る近代建築！船場ビルディング ◇

「船場ビルディング」は、1925年（大正14年）に竣工した建物で、
当時はオフィスと住宅をあわせもつ、ユニークな革新性が注目されました。

船場にふさわしい瀟洒（しょうしゃ）な装飾性と
トラックや荷馬車などを引き込むのに便利な機能性を重んじたが特徴です。
玄関奥には4階まで吹き抜けのパティオが広がり、
今でもレトロな雰囲気を感じることができます。

竣工以来、「船場ビルディング」は度重なる自然災害や戦火をくぐり抜け、
文化遺産としての価値を高めるようレトロな雰囲気をこわす事なく、
大正時代の雰囲気を漂わせながら、ほぼ竣工時の姿を守り続けています。

船場ビルディングの基本情報

• 住所：大阪府大阪市中央区淡路町2-5-8
• 電話番号：06-6231-8531（受付時間：10:00～17:00）
• 館内見学：一般の方の見学・来館は事前に連絡をお願いします（見学無料）
• 一般開館時間：平日 7:00～19:30、土曜 7:00～17:30（日・祝は一般開館していません）
• アクセス： 
  ※ 地下鉄堺筋線「北浜」駅　徒歩約7分
  ※ 地下鉄堺筋線「堺筋本町」駅　徒歩約8分
• 公式ホームページ：船場ビルディング