
スウェーデンのストックホルムに、
「世界一長い美術館」があるのをご存知ですか!?
その長さは全長110キロ。とても自分の足で回れるはずがありません。
なぜ、こんなにも長い美術館が存在しているのでしょうか!?
入口も出口も順路もなし!スウェーデンにある美術館
異次元にいるような感覚に襲われる立体オブジェの数々。
この奥は、いったいどうなっているの!?
思わず、先を見たくなってしまいます。
けれど、ここは一般的な美術館とは一線を画します。
どうしたら、これらのアート作品を見ることができるのでしょうか?
正しくは美術館と”呼ばれている”場所
その美術館とは、実は「世界一長い美術館」と称されている
ストックホルムの地下鉄なのです!
オブジェと化した石灰質の岩盤には、
個性豊かなアーティストのデザインが施され、
天井や壁には独特の絵がペイントされています。
きっかけは、地下鉄を明るい場所にしたかったから!
彫刻家、モザイク画家、画家、イラストレーターなど、
日本人を含む150人のアーティスが手がけたというこれらのアートは、
地下鉄が開通した1950年代からの取り組みだそう。
このキッカケとなったのは、
「暗いイメージのある地下鉄を楽しい色が溢れる場所にしよう!」との動きから。
美術館やギャラリーではなく公共空間にアートを持ち込むことは、
「普通の人々に芸術をより楽しんでもらえるように」
という考えに基づくものだったのです。
声をあげたアーティスト2人に市民も賛同。市議会にかけられ、遂に実現しました。
駅によって異なるアートにわくわく!
T‐セントラーレン駅(T-Centralen)
地下鉄中央駅 T-セントラーレン(T-Centralen)。
赤、青、緑の3つの路線が走るストックホルム最大の駅です。
1957年、最初にアートが施された駅でもあります。
目にも鮮やかなブルーと白、そこに描かれた葉っぱに癒されますね♪
ソルナ・セントラム駅(Solna Centrum)
洞窟のようなアートで知られる駅です。
鮮やかな赤色は、まるで炎のよう!
今にもこちらに迫ってきそうな、迫力ある作品を見ることができます。
近代的なエスカレーターとのコントラストも、最高にクール♪