トリスタン ダ クーニャ Tristan da Cunha
今回は、絶海の孤島「トリスタン ダ クーニャ」をご紹介します。
南大西洋に浮かぶ大海原を見渡し、豊かな緑に包まれたイギリス領のこの島は、
ギネスブックに「世界で最も一番遠い孤立した島」として掲載されています。
1506年にポルトガルの探検家トリスタン ダ クーニャが発見した火山島。
島の名前はこの探検家にちなんでつけられました。
どれだけ遠いかというと、最寄りの南アフリカのケープタウンから2,805km、
ブラジルのリオデジャネイロから3,353kmも離れています。
その島に行く唯一の方法は海路で、南アフリカのケープタウンから出る貨物船に乗り、
一週間かけて行くしかありません。でも何とその船は年に9便しかありません。
トリスタン ダ クーニャには、平地はほとんどなく、
標高2062mのクィーン メアリー ピークが真ん中にあり、
ほとんどの海岸は数百mの断崖絶壁です。
北西側にあるわずかな平地に唯一の集落・エディンバラ オブ ザ セブン シーズに
約250人が暮らしているだけです。
そこには、学校や病院、教会、郵便局、島の主な産業を担うロブスター加工場などがあります。
アクセスは不便ですが、島内ではテレビも見ることができるし、島民向けのラジオ局や新聞もあり、
インターネットでオンラインショッピングも利用できます。
電気、ガス、水道は通っていて、ケープタウンから貨物船でプロパンガスが運ばれ、
電気はロブスターを売り、そのお金でディーゼル式の火力発電所を作りました。
旅行者向けのパッケージツアーなどはなく、現地には空港、ホテル、観光案内所、レストランはありません。