世界の三大瀑布(滝)といえば『ナイアガラの滝』(北米)、『イグアスの滝』(南米)、『ヴィクトリアの滝』(アフリカ)ですが、これら以外にも滝の落差が世界一で高すぎるため、落ちてきた水が空中で消えてしまい滝壺が存在しない(想像できますか?)『エンジェルフォール』(ベネズエラ)など、世界には絶景を誇る滝がたくさんあります。
今回は、そんな美しい滝の中から5つの滝を厳選しました!滝は視覚でも聴覚でも楽しめ、神秘的な雰囲気を漂わせていて、癒しを感じられるパワースポットです。実際に滝まで旅行するには難しい場所もありますが、まずは写真を見て癒されてください。
1. エンジェルフォール – Angel Falls – (ベネズエラ)
ギアナ高地の一部、世界自然遺産にも登録されているカナイマ国立公園の中、標高2560メートルのアウヤン・テプイと呼ばれる広大な卓状台地(テーブルマウンテン)から『エンジェルフォール』は流れ落ちています。この滝は世界最大の落差を誇っていて、なんと落差は979メートルもあるのです。だいたい、東京タワー3つ分ですね!あまりの落差のため、滝の水は途中で霧になってしまい、滝つぼがない滝なのです。
ちなみに、このエンジェルフォールが世界的に知られるようになったのは、アメリカ人探検飛行家、ジミー・エンジェルが紹介したことによります。つまり、この滝の名前の由来は、探検飛行家「ジミー・エンジェル」の名にちなむもので、「天使の滝」という意味ではないのです。
カナイマは陸の孤島のため、航空機でしか行くことができず、簡単に行ける場所ではないのですが、世界中の旅人を魅了してやまない、憧れの場所の1つとなっています。
2. アサバスカ滝 – Athabasca Falls – (カナダ)
『アサバスカ滝』は、カナダのジャスパー(アルバータ州)を流れるアサバスカ川とサンワプタ川が合流し、さらに水量を増やしたところにあり、水量が多いことで有名な滝です。川の勢いが削った岩壁の間を通る水は、激しい勢いで流れていき、壮大な風景となっています。滝の周辺にはトレイルがあり、いろいろな角度からアサバスカ滝を楽しむことができます。
3. アカカ フォールズ – Akaka Falls – (ハワイ)
『アカカ フォールズ』はハワイ島最大の滝で、約130メートルの落差があります。この滝の名前がついたハワイアンソングも多くあり、ハワイの人々に親しまれています。滝の周辺は一周800メートルくらいのアカカ・フォールズ州立公園で、いろいろな熱帯の美しい花を楽しみながらの散策もできます。
この滝は、増水時には轟音を立てながら流れ落ちるので迫力ある音と景色が楽しめ、滝壺に比較的よく虹が現れることでも有名です。
4. 徳天瀑布 (中国) / ベン=ユエ滝 – Ban Gioc Falls – (ベトナム)
『徳天瀑布』は中国とベトナムの両方にまたがっている滝で、高さ80メートル、幅100メートルの規模を誇ります。滝の落差は約50メートルあり、3段に分かれているので、勢いよく流れ落ちる水と飛び散る白い飛沫の響く音はとても激しく、遠くからでもその轟音ははっきりと聞こえるのだとか。とくに夏は、滝の水量が最も多くなるそうで、夏に轟く音はどんなでしょうね。
滝の周りを囲んでいる山々の斜面には棚田が美しく並んでいて、夏には水田に水が張られることもあって、新緑がとても美しく、絶景を誇ります。
5. 袋田の滝 (日本:茨城県)
最後は日本の滝の紹介です。日本三名瀑布のひとつ、『袋田の滝』(ふくろだのたき)は茨城県にある滝で、高さ120メートル、幅73メートルの規模を誇ります。冬は「氷瀑」と呼ばれる、滝が凍結する現象が起こることがあります。
この滝は別名「四度の滝」とも呼ばれ、これは滝が大岩壁を四段に分かれて流れ落ちるからですが、一説には昔、西行法師が訪れた際、「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と絶賛したことからとも言われています。
一言で『滝』といっても、幅の広さを誇るもの、高さを誇るもの、さまざまですね。でも、どの滝も美しい自然に溶け込んで、訪れる人々の心を癒してくれていることは同じ。
滝の水が落下して水面や岩に衝突して発生する「水しぶき」が、マイナスイオンを発生させると言われています。癒しの効果の真偽は定かではありませんが、でも美しい景色を眺めて、すがすがしい気持ちになれるだけでリフレッシュできますよね!
心身ともにリフレッシュする旅に出かけてみませんか?