美しい自然や絶景スポットは当然、世界遺産に指定されていると思っていませんか？

私はなんとなくそう思い込んでいました。でも、そうじゃない絶景スポットもあるんですね・・・
TABIZINEで紹介されていたうち、私も「え？そうなの？」と驚いた絶景スポットを3カ所ご紹介します。

【ウユニ塩湖】（ボリビア）

「死ぬまでに一度は行きたい絶景スポット」として高い人気を誇るボリビアの『ウユニ塩湖』。
ウユニ塩湖は四国と同じくらいの面積の塩原が真っ白で、地面の水鏡が空を映し出して360度がまるで空になるような絶景が浮かびます。
私も初めてウユニ塩湖の写真を見た時には、現実のものとは思えなくて、しばらく思考回路がストップしたような衝撃を覚えたものです。これだけ美しく、壮大な自然は間違いなく世界遺産に登録されている！そう思ってる人も多いのではないでしょうか。

しか～し！
実は世界遺産には登録されていないのです。

登録されていない理由はわかりませんが、「ウユニ塩湖はウユニの地元の人々にとっては、塩の採掘場、つまり主要な産業・収入源を得る場所であり、世界遺産になってしまうと環境の保全義務など等の理由により、塩の採掘ができなくなるから」という説が有力なようです。
確かに、ここまで有名な絶景スポットになると、世界遺産の登録なんて必要ないのかもしれないですね。

【ノイシュバンシュタイン城】（ドイツ）

ドイツ、ロマンティック街道のハイライトとして人気の高い『ノイシュバンシュタイン城』。ここは、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったと言われていることでも有名な観光スポットです。
緑豊かな森の中に佇む白亜のお城が、なんともロマンティックなおとぎの世界が広がり、本当にお姫様が住んでいそうな雰囲気がただよっていますよね。
実は私はまだ行ったことがないのですが、このお城の写真はイヤというほど見てきましたし、一度は行ってみたいスポットのひとつです。
う～ん・・・ここも世界遺産じゃないんだ・・・

調べてみたところ、世界遺産の価値評価のひとつに「素材の真性」という概念があって、これは建築当初の部材が保たれていることを意味します。しかしながら、ノイシュバンシュタイン城は今までに何度か鉄筋コンクリートなどで補強したりした修復工事が行われ、建築当初から考えるとかなり手が加えられています。（正直、観光スポットを保存していくには、そんなの当然っちゃ当然じゃないの？って思うんですけど）
なので、おそらく世界遺産登録に申請しても認可されないものだと予想されます。あと、同一国内の類似物件の追従登録を認めないという方針もあって、ドイツではすでに似たような教会や聖堂、城が登録されていることも可能性を低くしているようです。40以上もの建築物や場所が世界遺産登録されている（2015年6月現在）ドイツでは、確かに追従登録は難しいかも。

【サントリーニ島】（ギリシャ）

「世界で一番美しい島のひとつ」と言われる、エーゲ海に浮かぶギリシャのサントリーニ島。
断崖に並ぶ青い屋根と白壁の家並の写真を、一度は目にされた方も多いと思います。どこからどこを撮影しても、絵ハガキのように美しい風景が撮れちゃう。ほんと、ため息が出ちゃいますよね。この美しい風景に憧れ、サントリーニ島で結婚式を挙げた人も少なくないはず。

こんなに美しく自然に溶け込んでいる風景なのに、世界遺産ではないのです。。。
実はサントリーニ島は島全体が火山で、1956年に起きた火山の噴火で街が壊滅状態となり、それ以降、現在の街並みが新しくつくられたそうなのです。つまり、歴史的にさほど古いものでもなく、文化財として厳格に保護されているものでもないので、現実問題として世界遺産の登録基準を満たすのは難しいようなのです。

どうですか？
「え？ここも世界遺産じゃないの？」と意外な絶景スポットだったのではないでしょうか。
でも、調べてみて思いました。

「別に世界遺産じゃなくてもいいじゃない」

美しい絶景は美しいし、訪れた人の心に何かを訴えたり、残したりするのは「世界遺産」という称号ではないですのですから。

他にもありますよー、世界遺産じゃない絶景スポット。
どんな場所かが気になる人はTABIZINEサイトでチェックしてみてください。