【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】39.バールベック(レバノン)
『バールベック』はレバノンの東部、ベイルートの北東約85キロメートル、ベカー高原の中央にある古代遺跡です。
『バールベック』とは「ベカー高原の主神」を意味し、ベカー高原(標高600~1100メートル)にそびえ立つ、フェニキア人が信仰した土着のバールの神々とギリシャ、ローマの神々を習合したローマ帝国最大級の3つの神殿跡。その壮大さに圧倒されます。
キリスト教が国教となると、邪教ということで神殿は破壊されました。それでも、天井や回廊に精巧なレリーフを刻まれた『バッカス神殿』はほぼ原型をとどめ、ヘレニズム建築の傑作である『ジュピター神殿』は高さ22メートル、直径2.2メートルの54本の列柱のうち6本が残っています。
Baalbek