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【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】94.古代都市チチェン・イッツァ(メキシコ)
『チチェン・イッツァ』 (Chichen Itza)は 、先にご紹介した『ウシュマル』同様、メリダの東、約120キロメートルにあるメキシコ・ユカタン州にあるマヤ文明の遺跡です。
「後古典期マヤ」の遺跡で、半島のつけ根の密林にあるティカルは「古典期マヤ」の遺跡です。
『チチェン』とは「井戸のほとり」、『イッツァ』とは「水の魔術師」という意をもちます。
『チチェン・イッツァ』は、マヤの建築技術とトルテカの彫刻装飾、いけにえ文化を融合させた熱帯雨林の中の壮大な遺跡。
底辺55メートル四方、高さ30メートルの「エル・カスティーリョ」(城塞)と名付けられたピラミッドが建ちます。これは、「ククルカンのピラミッド」、「ククルカンの神殿」とも呼ばれています。
大きな9段の階層からなり、4面に各91段の急な階段が配されていて、最上段には真四角な神殿があります。ピラミッドの階段は、4面の91段を合計すると364段で、最上段の神殿の1段を足すと、ちょうど365段となります。また、1面の階層9段は階段で分断されているので合計18段となり、これらはマヤ暦の1年(18カ月5日)を表します。
このことから「暦のピラミッド」とも呼ばれます。
北面の階段の最下段にククルカンの頭部の彫刻があり、春分の日・秋分の日に太陽が沈む時、ピラミッドは真西から照らされ階段の西側にククルカンの胴体(蛇が身をくねらせた姿)が現れ、「ククルカンの降臨」と呼ばれています。
マヤは高度な天文学と数学の知識を持ち、天文台ドームの3つの窓からのぞくと、夏至、冬至の太陽の位置が常に一定していました。
「チチェン・イッツァ」は、メキシコのビーチリゾート・「カンクン」から車で約3時間のところにあるので、ビーチリゾートに滞在中の1日に遺跡訪問をしても楽しいですね。