【一度は行きたい!心ひかれる日本の絶景 50】28. 最北に広がる美しいジオラマ(稚内市・北海道)
氷河時代のなごり!
ものすごいジオラマが広がっています。
カーブを描く湾には稚内港が見え、その先に利尻島も浮かんでいます。
日本最北端の『宗谷丘陵』は、むき出しになった原始の地球そのものが感じられる場所です。
延々とうねる大地は「周氷河地形」と呼ばれ、
明治中期まではうっそうとした森林でした。
しかし、山火事で焼失した跡は、吹きすさぶ風雪を遮るものは何もなく
一面笹と低木に覆われる美しい丘陵になりました。
氷河時代に形成された「周氷河地形」は、北海道遺産として認定されています。
この丘陵ができたのは、今から約1万年前に終わった地球最後の氷河時期、
「ウルム氷河期末期」といわれていて、氷河時代のなごりの産物と言うこともできます。
宗谷丘陵の景色を高台から眺めてみると、まるでヨーロッパの田舎に行ったような気になり、
ここが日本だということを思わず忘れてしまうかも・・・
ところどころで牛がのんびり草を食べていたり、のどかな雰囲気にほっと心が和みます
「宗谷丘陵」は宗谷岬の背後に広がっていて、高さは20メートルから200メートルで、
一面どこも笹とまばらな低木に覆われているだけなので、どこまで行っても同じように見えてしまいます。
実際に立ってみると、自分がどこにいるのかわからなくなるかもしれませんね。
この丘陵の景色は、日本離れした雄大な風景として、心に残ること間違いなしです
宗谷丘陵の美しいジオラマは、牛たちの楽園であり、
57基の風車をもつ日本最大の「ウインドファーム」となります。
雄大な「宗谷丘陵の周氷河地形」に点在する風車は、
どこにもない独特の印象的な絶景を生み出しつつ、同時に新たな観光資源の誕生を感じさせるものでもあります。
また、フットパスウォーキングも盛んで、あちこちに展開する
不思議な絶景が楽しめる人気スポットです。
「フットパス」とは、イギリスが発祥で、
「自然や街並みなど、昔からあるありのままの風景を、
楽しみながら歩く(Foot)ことができる小径(Path)のことです。
ここ宗谷丘陵のフットパスは、ゆるやかな起伏が楽しいコースです。
道もいいし、迷うこともないので、初心者も安心して歩けます。
地図を片手に、それぞれ好きなペースで、周囲の大自然を満喫しながら
のんびり歩けば、気持もからだもリフレッシュできちゃいます
>> ”フットパス-宗谷丘陵と57基の風車群コース” 詳しい情報はこちらから
こんな雄大な絶景が楽しめる宗谷丘陵を、ぜひ訪れてみてください。
★『宗谷丘陵』の住所、行き方・アクセス、電話番号、公式ホームページなど
- 住所:稚内市宗谷岬
- アクセス:JR宗谷本線稚内駅より宗谷バス大岬行50分、宗谷岬より山方面へ徒歩10分
- 電話番号:0162-23-6161(稚内市役所)
- 公式ホームページ:宗谷丘陵 (稚内観光協会)