【一度は行きたい!心ひかれる日本の絶景 50】27. 灯りがゆらめく幻想的な祭り(飛騨市・岐阜県)
再現されるきつねの嫁入り行列!
古い民家が今も残る飛騨古川で、この地に伝わるおとぎ話「きつねの嫁入り物語」を
再現したお祭り、『きつね火まつり』が行われます。
この日、飛騨古川は「おとぎの世界」に包まれます。
それは、夢か現か幻か・・・
『きつねの火まつり』の基になった、飛騨古川に伝わるおとぎ話とは、
狐神の息子のもとに器量が良い娘が嫁入りした、という民話なんです。
主役はなんといっても、幻想的な嫁入り行列!
嫁入り行列は、総勢約80名にもなります。
花嫁と花婿は毎年公募されるのですが、それは現実の婚礼であり、
実際に入籍もするものです。
そう、実際にご結婚される2人が、この行列に参加することができるのです。
世界にひとつだけの、特別な結婚式を挙げることができるなんて素敵ですよね。
松明の灯りを揺らしながら、白無垢姿の花嫁は、
稲穂をくわえ、両手を丸めて見事に妖艶なキツネに成りきります。
鼻にちょこんと紅をつけ、白髭3本のキツネメイクもかわいいのですが、
後ろにはちゃんと白いしっぽまでつけているんです。
保障がありませんが、行列を見た人には良縁が訪れるというのもいいですよね。
さらに、大勢の観光客は、花嫁と同じキツネメイクを無料でしてもらえます。
地域住民の方々もキツネに変身、辺りは幻想的な雰囲気に包まれます。
夜も更け、あたりが漆黒の闇に包まれると、松明の明かりがゆらめきます。
「きつね火まつり」の行列が街の中を静かに進み出し、その後、
花嫁と花婿は婚礼の儀が催される会場、まつり広場へと向かいます。
きつねの嫁入りを見た人には、「五穀豊穣」や「家内安全」、「商売繁盛」などの
願いが叶えられるということもあり、祭り当日には沿道や広場には
多くの人であふれます。
「きつね火まつり」では、飛騨古川に古くから伝わるおとぎ話が今に蘇る夜に、
まるでその1ページを切り取ったような光景が繰り広げられ、不思議な雰囲気が漂います。
あなたもぜひ飛騨古川を訪れて、キツネに化けてみませんか。
★『きつね火まつり』の住所、行き方・アクセス、開催日、公式ホームページなど
- 住所:岐阜県飛騨市古川町殿町
- アクセス:JR高山線「飛騨古川駅」から徒歩5分
- 開催日:毎年9月第4土曜日
- 行事の予定時間:
御蔵稲荷神社例祭 >> 13:00~14:00
狐組街廻り >> 14:00~16:00
嫁入り行列 >> 18:30~20:00
婚礼の儀 >> 20:00~20:40 - 電話番号:0577-74-1192(一般社団法人飛騨市観光協会)
- 公式ホームページ:飛騨古川きつね火まつり (飛騨市公式観光サイト)