【一度は行きたい!心ひかれる日本の絶景 50】26. 10000本の花桃が輝く桃源郷(阿智村・長野県)
南信州にあらわれる桃源郷!
4月中旬から5月中旬にかけて、南信州の阿智村(あちむら)(長野県)一帯が
「桃源郷」へと変化します。
伊那谷~木曽谷を結ぶ国道256号線は「はなもも街道」と
呼ばれ、約40キロメートルにわたり10,000本の花桃が植えられていて、
春限定の美しいドライブコースとして人気です。
この美しい光景の始まりは、なんと大正時代までさかのぼります。
当時の木曽発電の社長が自らの名前(福沢桃介さん)との親近感や
花の美しさに魅せられて、3本の花桃をドイツから持ち帰ったことから始まりました。
福沢さんが持ち帰った華やかな花桃の魅力は、どんどん多くの人の心を捉えていき、
南木曽から妻籠の国道256線沿線、阿智村清内路、園原へと広がり増え続けています。
ところで、「花桃」とはどんな花がご存じですか?
「花桃」は、鑑賞用としてつくられた桃で、阿智村には紅白、そしてピンク
さらに1本の木に3色の花をつける「三色花桃」ものなど種類が多く、
みんな競い合うように咲いています。
桜のあとの4月中旬から5月中旬に開花するので、
桜・花桃と長期間にわたって美しい花が楽しめます。
阿智村の標高800メートルの川岸は、ちょうどゴールデンウイークの頃が盛りとなります。
毎年その時期、4月中旬から5月上旬にかけて園原にある月川温泉の『花桃の里』で
「花桃まつり」が開催されます。
標高750〜1000メートル、約4キロメートルの道のりに渡る会場には、
約5000本の赤、白、ピンクの3色の花桃が咲き誇り、ずっと続くグラデーションは圧巻の一言です。
花桃まつり期間中は、地元農産物や加工品などが販売されます。
また、まつりの期間中は、一部で18:00~22:00ごろまで、夜間ライトアップが行われます。
日中とはまた異なる、夜の世界を彩る花桃も楽しめます
この季節を楽しみにする人は多く、静かな里はどこもかしこも、
むせ返るような色に染まります。
しかし、もしかしたら本当の主役は花桃ではなく、真ん中を
流れる本谷川かもしれません。
この清流があってこそ、絵画のような「桃源郷」は完成するのです。
こんな美しい花が楽しめる長野県阿智村の花桃の里を、ぜひ訪れてみてください。
★『花桃の里』の住所、行き方・アクセス、開花時期、公式ホームページなど
- 住所:長野県下伊那郡阿智村智里戸沢
- アクセス:
【車】園原ICから車で約5分
【車】飯田山本ICから車で約25分
【公共交通機関】JR飯田線飯田駅からバスで40分(⇒タクシーで約10分) - 花桃の開花時期:例年4月中旬~5月中旬
- 電話番号:0265-43-3001(阿智昼神観光局)、0265-48-5750(花桃ガイダンス)
- 公式ホームページ:日本一の花桃の里 (昼神温泉観光局 )