愛媛県・松山「道後温泉」と言えば、文豪「夏目漱石」を抜きに語る事はできません。
彼の代表作「坊っちゃん」の舞台となった道後温泉ですが、その他にも数多くの観光名所を有しています。
今回はその中から有名な人気&おすすめ観光スポット20選をご紹介いたします。
1.道後温泉本館
道後温泉は、日本書紀にも登場する歴史の古い温泉地です。
特に、象徴的存在の道後温泉本館には、道後温泉に馴染みの深い漱石の「坊ちゃん」や
俳人・河東碧梧桐の書軸などをおさめた「展示資料室」があります。
訪れた際にはぜひ見てみて下さい。
温泉の質はアルカリ性単純泉で、日本人の肌に合うなめらかなお湯。
明治以来、湯治や美容に多くの人々が訪れ、暖かく落ち着いた佇まいで利用客を迎えています。
長い歴史のある温泉でこれまでに多くの人を癒してきました。
時は西暦596年、伊予の温泉を訪れた聖徳太子がこの温泉に感動を覚えて碑文を残したのが始まりです。
明治以降周辺は近代化が進みましたが、その核心は未だ残っています。
道後温泉本館の近代和風建築は戦前に建築されたものです。
1994年に国の重要文化財に指定され、2009年にはミシュラン・ガイド(観光地)日本編において
2つ星獲得と経済産業省認定の「近代化産業遺産」となりました。
『道後温泉本館』の住所、行き方・アクセス、営業時間・定休日、料金など
住所: 〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町5-6
行き方・アクセス: 松山駅より路面電車で25分「道後」下車
営業時間: 入浴は午前6時から最長午後11時まで(入浴するコースによって変化する)
定休日: 毎年12月に一日のみ臨時閉館
電話番号: 089-921-5141
料金: 410円~
公式サイトURL: http://www.dogo.or.jp/pc/(道後温泉旅館協同組合)
■入浴パターンは4種類
●パターン1:神の湯 階下…こちらが一番お手頃なプランです。入浴する料金のみで400円です。
●パターン2:神の湯 2階… 2階にある 神の湯で入浴して、大広間で休憩できるというプランです。
貸し浴衣と、茶菓子が付いてきて800円です。
●パターン3:霊の湯 2階… 2階にある 霊の湯で入浴して、 2階の広間(パターン2の広間とは別)のと
ころで休憩できるプラン。 貸し浴衣、貸しタオル1枚、茶菓子が付いてきて、1,200円です。
(持ち時間 は1時間)
●パターン4:霊の湯 3階…個室 お風呂は、霊の湯で入浴して、3階にある個室で休憩できるプランです。
貸し浴衣、貸しタオル1枚、茶菓子、坊ちゃん団子 が付いてきて1500円です。
(持ち時間 は1時間20分)
比較的リーズナブルに温泉を楽しむことができるので、観光にはぜひおすすめしたいこの温泉。日本最古の歴史を誇る温泉で浸かるお湯は格別です。付近にはホテルや旅館がたくさんあるので、観光スポットとしても○。
なお、道後温泉は兵庫県の有馬温泉や和歌山県の白浜温泉と共に「日本三古湯」と言われています。3000年もの歴史を持ち、足を傷めた白鷺が岩の間から湧出するお湯に足をつけて癒やしていたのを村人が発見したことが開湯の起源だそうです。
■千と千尋の神隠し「油屋」のモデルってホント?!
道後温泉の本館は宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』に描かれている
「油屋」のモデルになったと言われています。
油屋は、物語の中では木造による重厚な重層構造の共同湯となっていて、
実際に、製作スタッフが道後温泉に逗留し、
近代和風建築である本館のスケッチを行った記録もあるそうです。
製作元も道後温泉本館がモデルであるとは公表していませんが、
参考にした場所として紹介しています。
ジブリアニメの聖地ともなっているこの場所。写真でも雰囲気が似ていますよね。
実際に建物を見てみると「なるほど!」と思えるかも知れません。
ところどころ似ているので、どこがアニメと似ているか観察してみては?
油屋については複数の建物やスポットを参考とされているため、
これと言って特定モデルは無いのだそうです。
ですが独特の風格はまさに映画の世界に飛び込んだかのような気分にさせてくれます。
非日常を堪能できますよ。
2.振鷺閣(しんろかく)
道後温泉本館の屋上には、太鼓を下げた振鷺閣があり、
時を告げる太鼓が打ち鳴らされて観光客を楽しませてくれます。
この振鷺閣は、建築当時漸新な設計と費用が高かったことから、
無用のものを取りつける必要があるのかと物議をかもし、
町の火災警戒の火の見やぐらという名目で納得されたという話が伝わっています。
この音色と道後温泉の風景から環境庁の残したい日本の音風景100選に選定されています。
太鼓の音を聞きながら、道後温泉のお湯に浸かるのも素敵ですね!
太鼓が鳴るのは朝6時と正午、午後6時の日中6時間おきです。
朝に太鼓の音が聞こえてくると、朝風呂に入る人達がいそいそと道を歩いていきます。
道後温泉ならではの光景です。温泉街の風情が実にあっていいですね!
神の湯の塔屋部分です。
明治27年に建築されたもので、屋根の上には道後温泉の開湯伝説「白鷺伝説」にちなんで
白鷺のオブジェが飾られています。
赤いギヤマンは当時としてはとても珍しいものだったそうですよ。
■賑やかな道後温泉駅前
道後温泉駅前は、坊っちゃん列車の終着駅のため、
引き上げ線で坊っちゃん列車の機関車の方向転換が見ることができます。
また、坊ちゃん列車を近くで見ることもでき、記念撮影の人気のスポットとなっています。
道後温泉駅前には、足湯でゆっくりする人やバス停、観光案内所を利用する人の他にも、
道後ハイカラ通り、人力車、放生園、坊ちゃんカラクリ時計、坊ちゃん列車、レンタル着物などがあり、
いつも多くの人で賑わっています。
坊っちゃんの雰囲気をできるだけ残しておきたい。この作品の良さを後代に伝えたい。
そんな市民の思いが形となって現れているのが、この駅前です。
当時の雰囲気のまま残っている駅舎は来る人を感動させます。
ちなみに、この風情あふれる駅舎は明治44年に建てられた明治洋風建築をそのまま復元されたものだそうですよ。
中に入るとは「SHOP坊っちゃん列車」というお土産屋さんもありますので足を運んでみてくださいね。
3.松山城(金亀城)
松山市のシンボル的存在です。
松山市の中心部、勝山山頂に本丸が、西南麓に二之丸と三之丸がある平山城です。
日本三大平山城にも数えられ、
1933年ごろまでは、本丸部分には40棟の建造物が現存していました。
現在は、19棟が火災により消失、現存建築は21棟。
小高い山ですのでロープウェイで登ることもできます。
日本100名城にも選ばれ、天守閣からの景色は必見です!
高くそびえ立つ石垣の上には天守閣がずっしりと腰を下ろしています。
他のお城のように派手ではありませんが、機能的で、かつシンプルな良いお城です。
松山城のマスコットキャラクター「よしあきくん」が時々、本丸広場をお散歩しているそうです。
会うことができるかもしれませんよ!
全国に12城しか存在しないと言われる現存天守のひとつです。
この天守閣を含む現存の建物は国の重要文化財、遺構は国の史跡に指定されており、
2009年にはミシュランガイド(観光版)日本編では星2つを獲得しました。
『松山城』の住所、行き方・アクセス、営業時間・定休日、料金など
住所:〒790-0004 愛媛県松山市大街道3丁目2-46
行き方・アクセス: JR松山駅から道後温泉行き」市内電車で約10分、「大街道」下車徒歩5分
営業時間: 8時30分~最長17時30分まで(季節によって異なる)
定休日: 庭園は無休・天守閣は12月第3水曜日・平成26年12月17日休館 (大掃除)
電話番号: 089-921-4873
料金: 天守閣観覧510円(小人150円)リフト・ロープウェイ往復510円(小人260円)
公式サイトURL: http://www.matsuyamajo.jp/