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【一度は食べてみたい海外グルメ♪】旅行のプロおすすめ!料理&レストラン100【68】ヨーロッパのチーズ(フランス/イタリア/スイス/オランダ/イギリス・ヨーロッパ)
こんなにある!ヨーロッパのチーズ! ~ヨーロッパ~
自分好みのチーズを見つけよう!
今回は、ヨーロッパの『チーズ』についてご紹介しましょう。
チーズは、それぞれの国の風土や食文化の影響を受けながら、独自の発展を遂げ、
その国の食文化を代表するものになっているものもあります。
さあ、チーズを求めて、ヨーロッパ旅行を始めましょう♪
§ ブルーチーズ § Blue cheese
『ブルーチーズ』は、味が強く、チーズの中でも独特な風味のものが多いので、苦手な人も多いのですが、その反面「ブルーチーズの個性が好き!」というファンも多くいる、好き嫌いがはっきりと分かれるチーズです。
ブルーチーズは、牛乳もしくは羊乳をもとに作られ、青カビによって熟成を行うナチュラルチーズです。
用いられる青カビは、ブルーチーズの種類によって異なります。
青カビの繁殖には空気が必要なので、乳を固めて水を切った後に、青カビをまぶしてチーズの形に成形します。
こうすることによって、チーズの中に不定型な隙間ができ、青カビはその隙間にそって中から繁殖していきます。
このタイプは、チーズの中の方から熟成していく製法になっています。
ブルーチーズは、風味が強烈で味も濃厚、かなり塩味が強いのが特徴です。
その特徴と逆のワインを選ぶことで、ブルーチーズの個性をやわらげて楽しむことができます。
どのワインとでも相性もいいですが、オススメは「貴腐ワイン」のように甘味の強いワインです。
強い風味に負けないような、しっかりとしたワインと一緒にお楽しみください。
§ カマンベールチーズ § Camembert cheese
『カマンベールチーズ』は、軟質チーズの表面が白カビに覆われ、中がやわらかい小型のナチュラルチーズです。
トロリとした上品な口当たりと、深いコクが魅力のチーズで、「チーズの女王」とも称されています。
カマンベールチーズは、フランス北部ノルマンディ地方の「カマンベール村」が原産地。
「チーズの女王」とも称されていて、コクとうまみが特徴で、熟成が進むほど内部がトロリと柔らかくなります。
この柔らかさも特徴で、本来は硬い丸い木箱などのケースに入れて、型崩れを防ぎます。
伝統的な製法のカマンベールチーズは、熟成させるタイプのもので、
時が経つにつれ白カビのたんぱく分解によって風味が強まり、生地もトロリと柔らかく、風味が増していきます。
もう1つ、「ロングライフタイプ」と呼ばれるカマンベールチーズがあります。
これは、包装して容器に密閉するときに加熱殺菌することによって、カビや乳酸菌による熟成を止めるタイプです。
日がたっても熟成度が変わらないので、品質も安定し、風味の変化も少ないことが特徴です。
カマンベールチーズは、コクとうまみがあるので、そのまま食べてもおいしく、特に赤ワインとよく合います。
クラッカーの上にのせて食べたり、リンゴなどのフルーツと一緒に食べるのもオススメです。
また、チーズケーキの材料としても、よく使われます。
§ モッツァレラチーズ § Mozzarella cheese
『モッツァレラチーズ』は、イタリア産のチーズの一種で、熟成を行わないフレッシュチーズです。
白く丸いかたまりの形をしたチーズで、見た目は表面がツルツルと滑らかですが、押すと少し弾力があります。
本来は濃厚な水牛乳だけで作られていましたが、現在は牛乳で作るものが多く、世界中で作られていますが、水牛の乳で作られたモッツァレラチーズと牛乳で作られたモッツァレラチーズとでは、風味が大きく異なります。
(もちろん、水牛の乳の方がう~んと良質で、美味しいです)
クセのない味わいと、独特の弾力ある歯ごたえが魅力で、日本でも人気の高いチーズの1つです。
モッツァレラチーズは、「カード」と呼ばれる固まった乳に熱湯を注いで練り上げ、引きちぎって成型します。
「モッツァレラ」という名前は、「引きちぎる」という意味のイタリア語「mozzare」(モッツァーレ)に由来すると言われています。
クセのない味わいと弾力のある歯ごたえが魅力のモッツァレラチーズ。
「そのまま食べる」のがオススメです
スライスしたモッツァレラチーズに、トマトとバジルを乗せた「カプレーゼ」が代表的な食べ方です。
その他、ゆず胡椒やわさび醤油にもよく合うので、お刺身のようにして食べるのもオススメです
また、熱を加えるとトロリとして、とてもよく伸び、モッツァレラ独特の糸引きが楽しめるので、
ピザやグラタンなど、多くの料理に使われています。
特に、ナポリ名物の「ピッツァ・マルゲリータ」には欠かせないチーズです。
§ ゴーダチーズ § Gouda cheese
『ゴーダチーズ』は、オランダ発祥のチーズで、『エダムチーズ』(edam cheese)と並んで、オランダを代表するチーズ。
オランダのチーズ生産量の60%を占めています。
世界で最もポピュラーなチーズのひとつで、チーズの種類としてはセミハードに分類され、
正式なサイズや重さが定められている円盤型のチーズです。
オランダ・ロッテルダム近郊の街、「ゴーダ」(Gouda)で作られたことから、この名前がつきました。
ゴーダチーズは「日本人の味覚に最も合うチーズ」とも言われていて、
クセの無いクリーミーでマイルドな味わいが魅力ですが、熟成が進むと旨みや香りが増してコクが深くなります。
熟成が進むほどチーズの組織が硬く引き締まっていくのが特徴のチーズで、
カットすると、熟成する段階で発酵して出たガスによりできた小さな穴「ガスホール」が出てきます。
チーズ表面のつるつるとしたツヤは、熟成の段階で自然にでてくるのですが、
さらにそれを黄色いワックス(ロウ)でコーティングしてあるものが有名で、これを「黄玉チーズ」と呼んでいます。
ちなみに、同じオランダ発祥の『エダムチーズ』は、輸出される際にチーズの表面に赤いワックス(ロウ)でコーティングされることから、「赤玉チーズ」の愛称で呼ばれています。
ゴーダチーズの味は、熟成の進み具合によってだんだんマイルドになり、熟成期間の長さによってそれぞれの風味が楽しめます。
この熟成段階により、ゴーダチーズは3種類に分類されています。
ゴーダチーズは、クレのないマイルドな味が特徴なので、そのまま食べるのはもちろん、
パンやクラッカー、ピザのトッピングやオムレツ、チーズフォンデュの材料にまで活躍してくれる万能なチーズです。
チーズ自体の味はあまり主張しませんが、逆に他の素材を生かしてくれる、影の立役者的な存在ですね。
§ チェダーチーズ § Cheddar cheese
15世紀にイギリスで生まれた『チェダーチーズ』。
イギリスを代表するチーズですが、今ではアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界中の多くの国で作られていて、「世界で最も多く作られているチーズ」と言われています。
チェダーチーズは牛乳を原料とするセミハードタイプのチーズで、プロセスチーズの主な原料の1つです。
チェダーチーズの特徴は、緻密で砕けるような組織。色は、薄黄色からオレンジ色のものがあります。
味は少し酸味がありますが、熟成が進むにつれて芳醇な風味となり、シャープな味わいとなります。
チェダーチーズは酸味を除けばクセがなく、とても食べやすい万能なチーズです。
なので、食べやすい大きさに切ってそのまま食べたり、薄くスライスしてサンドイッチにはさんだり、細かく刻んでサラダに入れるのもオススメです。
「酸味がちょっと苦手・・・」という人は、熱を加えてみてください。
酸味が和らぎ、よりまろやかになります。ピザトーストやグラタン、オムレツに入れたり、といろいろな料理にも使いやすいです。
こんないろいろなチーズが楽しめる、ヨーロッパ(Europe)をぜひ訪れてみてください。
↓↓↓↓↓グルメ比較では、パスタについてこんな記事があります!↓↓↓↓↓
▷【一度は食べてみたい海外グルメ♪】旅行のプロおすすめ!料理&レストラン100【55】イタリアのパスタあれこれ -ロングパスタ編(イタリア・ヨーロッパ)
▷【一度は食べてみたい海外グルメ♪】旅行のプロおすすめ!料理&レストラン100【56】イタリアのパスタあれこれ -ショートパスタ編(イタリア・ヨーロッパ)
プチ情報
最初にご紹介した『ブルーチーズ』ですが、世界三大ブルーチーズといわれている種類があるのをご存知ですか?
「ゴルゴンゾーラ」、「スティルトン」、「ロックフォール」が世界三大ブルーチーズとされているのですが、中でもゴルゴンゾーラは、知っている人も多いのではないでしょうか。
では、それぞれのチーズをご説明しましょう
◇ ゴルゴンゾーラ ◇ Gorgonzola (イタリア)
『ゴルゴンゾーラ』は、イタリアの代表的なチーズのひとつで、
塩味はありますが、ブルーチーズの中でもまろやかな口当たりが特徴。青カビ独特のクセが少ないチーズです。
ブルーチーズ初心者の方には、まずゴルゴンゾーラをオススメします。
まろやかな口当たりを楽しむなら、そのまま食べるのが一番
バターやハチミツなどをかけて食べたり、パンやクラッカーと一緒に食べると食べやすいです。
また、ドライイチジクとの相性もバツグンです。
ブルーチーズの風味をしっかり味わうなら、パスタソースやサラダドレッシングに入れてみてくださいね
◇ スティルトン ◇ Stilton (イギリス)
『スティルトン』は、ブルーチーズらしい青カビの描くマーブル模様が美しいチーズです。
ブルーチーズの中でも水分が少なく、シャープな味わいが特徴。
しっかりと塩味が効いていて、ブルーチーズ特有の強い匂いと、コクのある濃厚な味わい、
というブルーチーズの醍醐味が楽しめるチーズです。
イギリスでは、クリスマスプレゼントとして、銀のポットに入れたスティルトンをクリスマスプディングと一緒に贈る習慣があります。
また、エリザベス女王の大好物としても知られています。
ねっとりとした濃厚な口あたりで、ブルーチーズらしい個性を持っているので、
そのままワインと一緒に食べることをオススメします。
ナッツやレーズンとの相性もバッチリです
その他、強い味わいが特徴のため、キッシュやタルトに使用されることも多いです。
◇ ロックフォール ◇ Roquefort (フランス)
『ロックフォール』は、白いチーズに青カビの鮮やかなマーブル模様が特徴の美しいチーズ。
羊乳を使ったコクのある、クリーミーな味わいが魅力。
「羊飼いが洞窟に置き忘れたチーズに青カビが生えたのが始まり」とも伝えられる、フランス最古のチーズでもあります。
現在でも、フランスのロックフォール村にあるこの洞窟で熟成したもの以外は、『ロックフォール』と名乗ることはできません。
「ブルーチーズの王様」と称えられるだけあって、ブルーチーズ独特の風味が強く、
独特のピリッとした風味、クリーミーな味わいが特徴です。
また、塩味も強めですが、羊乳独特のコクがしっかり感じられ、舌ざわりはなめらかです。
ブルーチーズ好きの方でなければ、ちょっと抵抗があるかもしれませんが、
本当にブルーチーズファンの方にはたまらない味わいです。
オススメの食べ方は、すばり「そのまま」
塩味がキツく感じられる場合は、ハチミツをかけてみてください。
とてもまろやかな味わいになります。
ナッツやレーズンともよく合いますよ。
また、生クリームと混ぜて、野菜スティックのディップにしたり、
サラダドレッシングにすると、独特の風味が少し軽くなって食べやすいです。
スティルトン同様、キッシュやタルトに使用するのもおすすめです。
ワインと一緒に食べるときは、フルボディの赤ワインや甘口ワインがオススメです
いかがでしたか?
さすが、ヨーロッパには、さまざまなチーズがあり、それぞれに個性がありますね。
興味のある方は、ぜひいろいろな国で食べ比べをしてみて、ブルーチーズに限らず、お好みのチーズを見つけるのも、おもしろいかもしれませんね。