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【一度は食べてみたい海外グルメ♪】旅行のプロおすすめ!料理&レストラン100【60】ノルマンディーのシードル&カルヴァドス(フランス・ヨーロッパ)
ノルマンディーのリンゴ酒! ~フランス~
穏やかなや風景に溶け込むのどかな美味しさ!
「フランスのお酒」といえば、何を思い浮かべますか?
やはり、ワインが最初に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
しかし、今回ご紹介するのは、ワインではなく、『シードル』(cidre)と『カルヴァドス』(calvados)です。
ワインの産地として知られるフランスには、いくつもの素晴らしいワイナリーがありますが、北フランスのノルマンディー(Normandy)にはごくわずかしかありません。これは、ノルマンディーの気候が寒冷で、いいブドウが育たないからです。
その代わり、特産のリンゴから作った微発泡酒である『シードル』があり、シードルをさらに蒸留してつくったものが『カルヴァドス』です。
また、シードルはノルマンディー地方だけでなく、ブルターニュ(Bretagne)地方のものも有名です。
【シードル】
まず、シードルについてご紹介しましょう。
シードルの製造には、専用のリンゴが使用されるのですが、品種はサイダーアップル(Cider apple)と呼ばれ、酸っぱすぎたり苦すぎたりするリンゴが使われます。そのシードル用のリンゴを発酵させていきます。
リンゴの外果皮には天然の酵母(野生酵母)が取りついていて、さらに、リンゴの果汁には酵母が利用可能なブドウ糖が含まれているため、果汁が外に出ることで、自然にアルコール発酵が始まります。
伝統的な製法では、酵母には手を加えない自然発酵が主流でしたが、現在では、安定した発酵をさせるため、特別に培養した酵母を使用した酒母として添加し、それ以外の菌を作用させない方法がとられています。
シードルの特徴はいろいろあるのですが、いくつかご紹介しましょう
① 他のアルコールやワインに比べてアルコール度数が低い
② 香りや味にりんご特有の風味がある
③ りんごポリフェノールがたくさん含まれている
ポリフェノールはコーヒーやワイン、緑茶などに含まれ、健康に役立つ成分として有名ですが、その中でも「りんごポリフェノール」は、特に強い抗酸化力を持っていることで注目されています。抗酸化力が強いということは、余分な活性酸素を取り除き、老化の進行を遅らせる抗酸化作用が期待できるのです!また、コレステロール低減作用や美白作用などの研究結果も発表されています。
④ ペクチンという水溶性の食物繊維が含まれている
ペクチンには、整腸作用やコレステロール低下作用などがあると言われています。
⑤ リンゴ酸が含まれている
リンゴ酸の効能としては、「疲労回復を促す」、「肉体疲労を軽減する」、「自然治癒力を高める」などが言われていて、さらに最近ではデトックス作用もあるとも言われています。
①にもありましたが、シードルのアルコール度数は3%(甘口)、5~8%(辛口)とかなり低いです。
ちなみに他のアルコール飲料は白ワイン(7%~14%)、赤ワイン(11%~14%)、日本酒(平均15%~18%)、ビール(5%)となっています。
シードルは低アルコールなので、アルコールデビューしたばかりの方々やアルコールに弱かったり女性も飲みやすく、オススメです
【カルヴァドス】
次にカルヴァドスをご説明しましょう。
『カルヴァドス』は、シードルをさらに蒸留してつくったもので、リンゴを原料にした高級ブランデーです。
アルコール度数40度、ブランデーならではの芳香をもつお酒で、おもに食後酒として飲まれます。
ノルマンディー地方以外で作られる同じような蒸留酒は、「カルヴァドス」を名乗ることはできず、「アップル・ブランデー」と呼ばれて区別されます。
カルヴァドスをつくるには、かなり長い年月が必要です。
1リットルのカルヴァドスをつくるのに、なんと約80キロのリンゴが必要です。
天然製法で発酵を行い、良く乾燥させたオーク材で作られた樽で最低5年間熟成ののち、蒸留を2回行い、つくられるのです。
しかし実は、カルヴァドスの原料はリンゴ100%ではありません。
通常カルヴァドスには、洋ナシを10~30%ほど混ぜて熟成させます。
リンゴだけでつくると甘みが強く出るため、洋ナシを加えて酸味と甘みのバランスを調え、味を引き締めているのです。
高級ブランデーのカルヴァドスは、食後のチーズや、シガーとの相性がよいとされています。
ノルマンディー地方では、カルヴァドスはストレートで楽しむのが一般的。
ただ、アルコール度数が高いお酒が苦手な方は、カクテルとして飲むのもオススメです。
定番カクテルの『ブラー・バック』(Boulard Buck)は、カルヴァドスをジンジャーエールで割ったカクテルで、アルコール度数は10%以下。
口に含めばほんのり甘く、リンゴの豊かな風味を感じられ、お酒に弱い方におすすめのカクテルです。
また、ノルマンディー地方では朝のコーヒーにもカルヴァドスを入れるそうで、 その名も『カフェ・カルヴァ』(Café calva)。
深煎り豆でいれたフレンチコーヒーにカルヴァドス。。。
朝から豊かな香りに包まれ、体も温まりそうですね
こんなグルメが楽しめる、ノルマンディー地方(Normandy)(フランス・ヨーロッパ)をぜひ訪れてみてください。
プチ情報
リンゴから作られた、高級ブランデー『カルヴァドス』。
そのカルヴァドスの中の名酒『カルヴァドス・ポム・ド・イヴ』(Calvados Pomme d’Eve)(「イヴのリンゴ」の意味)は、瓶の中でリンゴが生育させ、閉じ込められたリンゴがとってもロマンチックなお酒です。
イングリッド・バーグマン主演の名画「凱旋門」のシーンにも、印象的に登場するブランデーです。
さらに、ミッキー・マウスの産みの親であるウォルト・ディズニー(Walt Disney)の「ディズニー」の由来は、カルヴァドス県のイズニー(Isney)で、後に「D」を頭につけ加え英語風にして「Disney」としたそうです。
↓↓↓↓↓ シードルやカルヴァドスの本場ノルマンディー地方 フランス(France)(ヨーロッパ)↓↓↓↓↓