【一度は食べてみたい海外グルメ♪】旅行のプロおすすめ!料理&レストラン100【51】世界のコーヒー&ティー Part2
世界のコーヒー&ティー事情 Part 2
今回は、前回に引き続き、世界で愛されているコーヒー&ティー Part2です。
よく知られているもの、初めて聞くもの、どちらもあると思いますが、その土地に旅行に出かけたなら一度はその土地でしか味わえないものを試したいものですよね。
《イタリアのエスプレッソ》
「エスプレッソ」(espresso)は、日本ではまだそれほどではありませんが、イタリアやフランスでは最もポピュラーなコーヒーであるといわれていて、それらの国で「コーヒー」もしくは「カフェ」といった場合、ほぼ間違いなく、それはエスプレッソのことなんです。
「エスプレッソ」はイタリア生まれ。
イタリア人が飲む朝一番のコーヒーは「カフェ・ラッテ」(Caffe Latte)で、それ以降のコーヒーはすべて「エスプレッソ」だと聞いたことがあります。そういえば、知合いのイタリア人が来日した時、「本物のエスプレッソが飲めない!」と大騒ぎしたこともありました。。。
エスプレッソですが、まず、コーヒー豆を深く煎ります、その豆を通常のものよりも、細かく挽きます。粉をガンガンに詰め、カフェマッキナ(エスプレッソマシンのこと)で熱湯に圧力をかけて出したもの。それがイタリアのエスプレッソなのです。
とろりとした黒い液体は、小さな白いカップの半分くらいまでしか入っていません。
飲み方は、シュガースプーンに山盛り一杯、たっぷりと砂糖をすくったら、さらさらと静かにエスプレッソの中に落とします。
そして、混ぜすぎないこと
理由は、エスプレッソの上にあるヘーゼルナッツ色の泡がなくなってしまうから。クレマと呼ばれるこの泡は、エスプレッソ特有の華やかなアロマをとじこめる働きがあるので、泡は残しておきましょう。
《モンゴルのバター茶》
モンゴルでゲルを訪れると、必ずといっていいくらい「バター茶」かもしくは「馬乳酒」が出てきます。
モンゴルには、もともと「ツァイ」と呼ばれる、一般的な飲み物があり、この「ツァイ」の正確な名称は「スーテーツァイ」だそうで、モンゴルの乳茶として知られています。
ツァイの作り方は、黒茶の磚茶(たんちゃ)(団茶)を削りお茶を煮出し、牛乳やラクダ乳などの乳と塩(モンゴル岩塩)を加え、沸騰しないように注意しながら、ひしゃくですくい上げて撹拌します。
こうして作られた「ツァイ」にバターを加えたものが、「バター茶」になります。
モンゴルでは、各ゲル(家庭)でポットに入れて常備しておくそうです。遊牧を行うモンゴル人にとっては、このツァイがビタミンの補給源であると言われています。
飲んだことのある人にはわかってもらえると思いますが、一口めを飲んだ時の感想は「???・・・なんだこれ?」。塩っぽいんです。この塩味のクリーミーな食感が特徴なんだそうですが、最初はビックリする人の方が多いのではないでしょうか。
これも汗をかいた後、その塩分を補うことが目的だと考えられます。
「馬乳酒」ついてはこちらの記事もあります!↓↓↓↓↓
▷【一度は食べてみたい海外グルメ♪】旅行のプロおすすめ!料理&レストラン100【29】モンゴルの馬乳酒(モンゴル・アジア)
《インドの紅茶》
インドで有名な飲み物といえば、「紅茶」(black tea)。インドは世界最大の紅茶の生産国なのです。
インドの代表的な産地としては、「アッサム」(Assam)、「ダージリン」(Darjeeling)、「ニルギリ」(Nilgiri)などがあり、これらは紅茶の種類として聞いたことがある方も多いと思います。
では、それぞれの紅茶の特徴を簡単にご説明しましょう。
【アッサム Assam】
インド北部が産地。澄んだ濃いめの深い紅色で、ストレートもしくはミルクティーがオススメ。こくのある濃厚な味で、深みのある甘い香りが特徴。
【ダージリン Darjeeling】
インド北部が産地。透明度の高い琥珀色で、ストレートがオススメ。世界最高と称される華やかで高貴な香りが特徴。「紅茶のシャンパン」という別名もあり、世界三大紅茶の1つとしても知られています。
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世界三大紅茶とは?
「ダージリン」(インド)、「ウバ」(Uva)(スリランカ)、「キーマン」(Keemun)(中国)の3つを言います。
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【ニルギリ Nilgiri】
インド南部が産地。現地語で「青い山」という意味で、「紅茶のブルーマウンテン」とも称されています。セイロンティーによく似たすっきりとした味わいが特徴で、ミルクティーや、特にスパイスを用いるバリエーションティーがオススメ。非常に癖が少ないのも特徴です。
《フランスのカフェ・オ・レ》
ラストを飾るのは、フランスのカフェ・オ・レ(cafe au lait)です。
カフェ・オ・レは、カフェオレボウルといわれる大きなカップにコーヒーと牛乳がたっぷり。カフェオレボウルには、かわいいデザインの物も多く、おしゃれなパリジェンヌには欠かせないアイテムです!
私たちの間では「カフェ・オ・レ」という呼び方が一般的ですが、フランスでは「カフェ・クレム」(cafe creme)、もしくは略して「クレム」とオーダーすることが多いです。
↓↓↓↓↓世界のコーヒー&ティー Part1はこちら!↓↓↓↓↓
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プチ情報
一度は疑問に感じた人も多いのではないでしょうか。
「カフェオレ」と「カフェラテ」って何が違うの??
まずは言葉から考えてみましょう。
今回の記事でもご紹介したように、カフェオレはフランス語、カフェラテはイタリア語なのです。
ということは、「カフェオレはフランス風ミルク入りコーヒー」で、「カフェラテはイタリア風ミルク入りコーヒー」ということになります。
となると、次の疑問はフランス風、イタリア風って?
ですよね。
この2つの大きな違いは「コーヒーの抽出方法」です。
カフェオレは、日本でもおなじみの「ドリップ式」で抽出した、いわゆる一般的なコーヒー。濃いめに淹れたドリップコーヒーとミルクを別々のポットに温めておいて、同じ割合で大きめのカップに同時に注ぎます。
一方カフェラテは、「エスプレッソ式」で抽出した濃いコーヒー、つまりエスプレッソがベースで、蒸気で温めたミルク(スチームドミルク)を加えます。割合はコーヒー2に対してミルク8と、コーヒーが濃い分、ミルクの割合が高くなっています。
こうして比べてみると、カフェオレとカフェラテは全く違うものなんですね。
でも、日本では、そこまで厳密に分かれているかどうかは、定かではないですね。