他国のものとは一線を画すスープのようなカレー ~タイ~
独自の発展を遂げたタイのカレー!
タイカレーは、タイ語では『ゲーン』(Gaeng)といわれています。当然のように、インドカレーの影響を受けていると思っていましたが、実はそうではなく、独自のものなのだそうです。
タイカレーは、インドカレーのように乾燥したさまざまな香辛料を使わず、生ハーブや芳香の強い葉、水、ココナツミルクを使います。そのため、水分が多く、スープカレーのような感じです。
タイカレーについて、他国で「グリーンカレー」「レッドカレー」「イエローカレー」と言う人たちもいますが、タイではこのような呼び方はしていません。
『ゲーン』の基本的な材料を挙げてみましょう。
まず、「ゲーンキャオワーン」といわれる「グリーンカレー」ですが、他のゲーンと同じように、唐辛子、ニンニク、レモングラス、タイのショウガ、ナンプラー、ココナツシュガー、バイマクルー(こぶみかんの葉)を入れます。グリーンカレーペーストは市販されているものでも十分です。もちろん、手作りすると、味はもちろん、香りもずっと際立ちます
次に「ゲーンペット」といわれる「レッドカレー」ですが、ペーストはグリーンカレーとほとんど同じ。赤い生の唐辛子が他の材料と一緒に石臼で叩きつぶされているだけです。
最後に「イエローカレー」ですが、これは「ゲーンガリー」といわれています。このカレーにはターメリックが入ります。そこに濃厚さも加わるのは、ココナツクリームがたっぷり混ざっているからなのでしょう。
こんなグルメが楽しめる、タイをぜひ訪れてみてください。
プチ情報
バンコクの「ガルパプルアック」(Kalpapruek)は、グリーンカレーで有名なお店です。見かけも値段も気軽なカフェ風のお店なのですが、オーナーはプリンスの称号を持つ王族!もちろん、カレーを含む料理もケーキも、全て伝統的なロイヤルレシピです。
■Kalpapruek (ガルパプルアック)
公式ホームページはこちら ⇒ http://www.kalpapruekrestaurant.com/
(写真:Kalpapruekの公式サイトより)
↓↓↓↓↓ Kalpapruek (ガルパプルアック)があるバンコク(Bangkok)↓↓↓↓↓