【一度は行きたい!旅行のプロおすすめ 絶景の世界遺産100】18.壮大な石窟群 莫高窟(中国・アジア)【動画あり】

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莫高窟(Mogao Caves) ~中国~

世界一の仏教美術!

敦煌(とんこう、Dunhuang)市街から南東25キロメートル。砂漠が広がる鳴沙山(めいささん)の断崖を修行僧たちが開窟した、長さ1.6キロメートル、高さ50メートルの3~4層からなる壮大な石窟群が『莫高窟』(ばっこうくつ、Mogao Caves)です。
4世紀中頃の五胡十六国時代の前秦から北魏、隋、唐、五代、宋、そして14世紀の元代まで、じつに16王朝1000年間に渡って、735のインド式の石窟寺院を造営し続けました。
しかし、西夏が侵入したため、膨大な仏画、仏像、仏典を守るために石窟を塗り隠し、その後長い年月の間に忘れ去られてしまったのです。Mogao

偶然、莫高窟が発見されたのは1900年のこと。492の窟が発掘され、「敦煌文書」をいわれる数万点もの貴重な経文や古写本、「世界最大の画廊」とも呼ばれる彩色壁画(総面積4万5000平方メートル)、造形芸術の最高傑作といわれる仏像など、貴重な遺産が出土しました。
規模、内容とも世界一の石窟芸術とされる世紀の発見に世界は息をのみ、敦煌の名は一躍世界に広まりました。

初期のものはインド芸術の影響も大きいのですが、隋代に顔、体つきも中国人らしいものに変わり、唐代には黄金期を迎えました。

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迦葉(かよう)、菩薩、天王など七尊像(45窟)は、塑像(そぞう)芸術の白眉といわれています。さらにその菩薩像は、壁画「脱法図」の菩薩(57窟)とともに「莫高窟の2大美人」といわれる作品です。

敦煌のシンボルで伎楽天(きらくてん)が琵琶を背に回して弾く「反弾琵琶伎楽天」の壁画(112窟)、静かにほほ笑む色白で少女のような面もちの菩薩像(159窟)、ふっくらとした顔、豊満な体つきの菩薩像(194窟)、現存する初期の彩色塑像の交脚弥勒仏(275窟)、西魏代や中唐の飛天(285窟、320窟)など、見逃せない塑像、壁画が数多くあります。

ぜひ、絶景が楽しめる世界遺産の「莫高窟」(中国)を訪れてみてください。

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知らなきゃソン!旅のヒント
敦煌は中国の首都・北京から約1800キロメートルも離れています。飛行機で敦煌空港に入る場合は北京や西安など、中国の諸都市を経由します。北京や上海から特急電車で約30~40時間ほどかけて訪れることもできます。

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莫高窟

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