【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】24.グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェとアルバイシン(グラナダ/スペイン)
スペイン国内でコルドバ陥落後、1492年まで最後のイスラム王国の都となったのが、『グラナダ』です。灼熱の地、アンダルシアなのに、背景には雪を頂く3000メートル級のシエラ・ネヴァダ山脈がそびえる絶景が広がります。
高台にある『アルハンブラ宮殿』は、『ヘネラリーフェ離宮』とともに世界で現存する唯一のイスラム建築により宮殿です。
外見は何の変哲もないのですが、内部は一変。美しい絵タイルに繊細なアラベスク模様の壁、ち密な蜂の巣のような鍾乳石飾りの天井など、装飾で埋め尽くされた華麗な部屋が次々と現れます。
「ライオンの中庭」に林立する124本の大理石の柱間の上部にあるアーチには、まるでレースのようにち密な模様が施され、イスラム芸術の極致を見る思いです。
糸杉と緑の生垣を配した噴水が飛沫を上げるアキセアの中庭には水がふんだんに使われています。
グラナダ最古のアルバイシン地区からは、宮殿が一望できます。訪れるなら、建物全体が紅色に染まり、名前の通り『アルハンブラ』(赤い城)になる夕方がオススメです。
グラナダ