【一度は行きたい!旅行のプロおすすめ 絶景の世界遺産100】95.チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(インド・アジア)【動画あり】
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧ヴィクトリア・ターミナス駅)(Chhatrapati Shivaji Terminus) ~インド~
駅そのものが世界遺産に
1853年に、ターネー(Thane)までのインド最初の鉄道の起点となった、
『チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅』(Chhatrapati Shivaji Terminus)。
もともとの駅名は「ヴィクトリア・ターミナス」(Victoria Terminus)という
イギリス王妃の名前がつけられていましたが、
1996年、現在の名称に改名されました。
正式名称は長いからでしょうか、一般的には
「CST」または「VT」と略されて呼ばれています。
ムンバイ(Mumbai)にあるその駅舎は、
最上部中央に巨大な時計を頂くドームがそびえ、
まるで巨大な宮殿を彷彿とさせます。
ヴィクトリア朝時代のネオゴシック様式とインドの伝統建築を融合させたもので、
英国の植民地時代の1888年に英国人建築家が10年かけて完成させました。
世界一豪華な鉄道駅の傑作です。
現在、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅は
インド最大の乗降客数を誇りますが、駅舎というより
むしろ宮殿を思わせる壮麗な建物で、ムンバイを象徴する建築物です。
この建物に用いられている「ヴィクトリア・ゴシック様式」とは、
イタリア中世末期をモデルにした格調高い様式です。
卓越した石のドームやタレット(壁から張り出して上に向かって伸びている小さい塔)、
尖塔アーチや奇抜な平面図などは、伝統的なインドの宮殿に
見られる建築様式ととても似ています。