スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿（Historical Complex of Split with the Palace of Diocletian） ～クロアチア～

ローマ皇帝が余生を過ごした豪華な宮殿跡！

クロアチアにある「スプリット」（Split）は首都ザグレブ（Zagreb）に次ぐ第2の都市。今回、ご紹介する世界界遺産の『スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿』（Historical Complex of Split with the Palace of Diocletian）というローマ時代の遺跡に現在も人が住んでいるという、ちょっと不思議な街です。

アドリア海に面したその湾に、3世紀後半～4世紀初めにかけて建設されたのが『ディオクレティアヌス宮殿』です。この宮殿は、古代ローマ帝国皇帝のディオクレティアヌスが退位後に隠棲するための離宮として建てたもので、高さ20メートル以上の城壁に囲まれた宮殿の南側は皇帝の居住区画、北側は兵士や使用人の住居として使われていました。
7世紀初め以降に廃墟となりましたが、その後その跡地を利用して市街が形成され、現在の旧市街となりました。
スプリットは、ローマ皇帝ディオクレティアヌスにより建てられたローマ時代の宮殿そのものが旧市街となった、とても珍しい成り立ちの街で、『スプリット史跡群』は古代と中世の建物が混在する独特な街並みとなっています。

ディオクレティアヌス宮殿の城壁西側にあるのが「鉄の門」です。旧市庁舎のあるナロドニ広場に面している門の入口は狭くわかりにくいかもしれませんが、特徴のある時計塔を目印にしてください。

正方形の壁に囲まれているディオクレティアヌス宮殿は、大理石の円柱で囲まれたテラスのようになっていて、白い床はすり減ってツルツルしています。

ぜひ、絶景が楽しめる世界遺産の「スプリット（クロアチア）」を訪れてみてください。

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知らなきゃソン！旅のヒント
クロアチアの他都市からスプリットへ移動してくると、ほとんどがまず、「中央バスターミナル」に到着します。スプリット空港から空港シャトルバスを利用してスプリット市内まで移動する場合でも、シャトルバスの到着点は「中央バスターミナル」です。

この「中央バスターミナル」からスプリット旧市街までは、徒歩での移動になります。海を左手に見ながら海沿いの道を歩いて10分くらいでスプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿のある旧市街（銀の門付近）に着きます。

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