必見!世界のとっておき【可笑しなホテル20軒】3. 古代穴ぐらホテル ~Yunak Evleri~
今回、ご紹介する『ユナック エヴレリ』(Yunak Evleri)は、
石器時代、古代ギリシャ人が住んでいた「洞窟住居跡」を改装した
穴ぐらホテル。
トルコにある世界遺産「カッパドキア」(Cappadocia)の
観光拠点「ユルギュップ」(Ürgüp)にあります。
世界遺産の街 妖精の煙突
トルコ最大の都市「イスタンブール」(Istanbul)から
飛行機で1時間ちょっと。
世界遺産に登録されている都市「カッパドキア」の観光拠点・
ユルギュップに降り立つと、目の前に奇跡のような岩石の芸術が広がります。
溶岩、水、風がつくりあげた自然の驚異
世界に二つとない、幻想的な景観です。
「妖精の煙突」と呼ばれる柱状の岩壁の多くに、
洞窟のような穴が空いています。
どうやって空けたの?と思うくらい高いところにも
穴が空いているのですが、これらの穴は人の住居。
手と簡単な道具だけを使い、その昔、カッパドキアの人々は
柔らかな火山岩を掘りつづけ、迷路のようなトンネルを
造りあげたのです。
石器時代の豪華ホテル
そんなカッパドキアの奇岩に掘られた、昔の住居を
客室として利用しているのが『洞窟ホテル』です。
カッパドキアには数多くの『洞窟ホテル』があるのですが、
ここでは、石器時代(5~6世紀)ごろに造られた洞窟部屋を
ホテルに改装した『ユナック エヴレリ』(Yunak Evleri)を
紹介します。
『ユナック エヴレリ』には、40の客室があり、そのうち
スイートルームは、19世紀に造られたギリシャ式の建物です。
丸石を敷き詰めた道をたどって入ると、客室は地中に隠すように
配されていて、上階の部屋には外付けの狭い階段か、
曲がりくねった洞窟をたどっていきます。
狭い迷路のような石階段は、オスマントルコ時代のスタイルです。
カッパドキアの素晴らしい景色が楽しめるよう、
すべての客室にテラスがついています。