【一度は行きたい!心ひかれる日本の絶景 50】29. 神秘的な大自然の奇跡(土佐清水市・高知県)
2/365の奇跡!
この岩場がウワサになり始めたのは、まだほんの10数年前のことなんだそうです。
洞窟は、高知県土佐清水市の「足摺岬」先端から約3キロメートルのところにある
「おおどトンボ公園」から鑑賞できます。
海蝕でできた洞門は、長さ約80メートル、幅約4メートル。
この洞門を、真西へと沈みゆく夕陽の光が奇跡的にすり抜け、
黄金色に輝く一条の光がスーッと貫く、神秘的な大自然の奇跡ともいうべき光景。
この現象は「トオルマの夕日」と呼ばれます。
しか~し!!
この美しい瞬間を見るのは、とても難しいのです。
見ることのできるチャンスは、春分の日と秋分の日を中心とした前後4日程度だけ。
つまり、1年のうち、たった2回しかチャンスがないことから、
いつの頃からか「365分の2の奇跡」と呼ばれるようになりました。
まず、絶対条件は「晴れること」
天候の良い日没にしか見ることができません。
さらに、足摺岬といえば、日本有数の台風上陸地で、波も高いことで知られます。
それでも、展望地には、鑑賞できる時期になると、
県外からも見物の人たちがゾロゾロと集まってきます。
鑑賞場所は、県道27号線沿い、足摺岬から約3キロメートルのところにある
「おおどトンボ公園」。
見えても見えなくても、みんなは笑顔、笑顔・・・
足摺岬までやってきたこと自体が、楽しいからに他ありません。
「足摺岬」は四国の最南端にあり、白山洞門、唐人駄場、巨石群など、
よく知られているパワースポットがたくさんありますが、
この「トオルマの夕日」も自然の神秘が感じられる現象です。
そして、このような現象は、世界でもここ足摺と
マヤ遺跡(ククルカン)だけだと言われているそうです
「トオルマの夕日」が見られる、洞窟の長さは約80メートル。
地元の漁師さんが調査したところ、この洞窟は直線ではなかったそうです。
つまり、洞窟自体は途中で折れ曲がっているのに、光はまっすぐに差し込むのです
海面の反射による屈折なのか、もしくは他に何かこの現象が起こる理由があるのか。。。
しかも、「トオルマの夕日」を見ることができるのは、
太陽が真西に沈む、春分の日と秋分の日の年に2回だけ、
というのは、ほとんど神がかっていませんか?
でも、大自然が織りなす神秘については、理由なんて必要ないのかもしれませんね。
「トオルマの夕日」の鑑賞スポットである「おおどトンボ公園」は、
公園名の通りトンボの繁殖を目的とした池があるほか、
花壇や休憩所なども整備されていて、季節の花々と太平洋が一望できる、癒しのスポットとなっています。
ぜひ足摺岬を訪れて、大自然の神秘を体験してみてください。
★『おおどトンボ公園』の住所、行き方・アクセス、『トオルマの夕日』公式ホームページなど
- 住所:高知県土佐清水市足摺岬
- アクセス:
☆ 高知自動車道 四万十町中央ICから、車で約1時間45分
☆ 土佐くろしお鉄道「中村駅」から高知西南交通バスで約1時間30分、バス停「大戸」下車後、徒歩ですぐ。 - 料金:無料
- 休日:なし
- トオルマの夕日が見れるチャンス:春分の日と秋分の日を中心とした前後4日程度(年2回)
- 公式ホームページ:トオルマの夕日 (よさこいネット)