【一度は行きたい!心ひかれる日本の絶景 50】32. 圧倒される花のパッチワーク(秩父市・埼玉県)
斜面に広がる花のじゅうたん!
秩父を象徴する「武甲山」(ぶこうさん)と、
毎年多くの人が訪れる「羊山公園」(ひつじやま こうえん)の芝桜は、大自然を感じる絶景です。
「武甲山」は、漢字の「山」の字の形をしているといわれ、
山全体が良質の石灰岩のため、明治期から盛んに採掘が進められてきました。
水平に削っていくベンチカット方式で、そのために頂上は少しずつ低くなっていきました。
明治33年には標高1336メートルだったのですが、昭和52年には1295メートルまで下がってしまいました。
1300メートルを切ったこともあり、2002年に三角点周辺を再調査したところ、
三角点から25メートル離れたところで、ついに標高1304メートル地点を見つけました
見事、1300メートル級を回復した武甲山山頂からは、都心の高層ビルまで見渡せます。
もう一つの絶景『芝桜の名所』は、秩父市街地を一望できる「羊山公園」にある「芝桜の丘」です。
武甲山のふもと、羊山丘陵の斜面を使用した広い敷地に、
白やピンク、紫いろなど9種、40万株以上の芝桜が植えられ、春には見事な花の絨毯を広げます。
そのすばらしい光景は、まさに「花のパッチワーク」です。
斜面に広がる模様は、秩父夜祭の躍動感や、山車の囃し手の襦袢をイメージして
デザイン化されたものなんだそうです。
「芝桜の丘」全体が花色に染まるのは、毎年だいたい4月中旬ごろからで、見頃は5月初旬となります。
芝桜が開花する時期にあわせて、「芝桜まつり」が開催され、
「秩父路の特産市」が開かれるほか、まちなかでも各種イベントが催されます。
羊山公園は縦長の作りになっていて、2つの丘、「芝桜の丘」と「見晴らしの丘」があり、
秩父の桜の名所としても人気があります。
春にはソメイヨシノをはじめ、しだれ桜、八重桜、あわせて約1000本が咲き誇り、公園を訪れる人々を楽しませてくれます。
また、初夏には花菖蒲なども咲き、四季を通じて自然と触れ合うことのできる人気観光スポットとなっています。
その他、羊山公園内には、「武甲山資料館」や棟方志功(むなかた しこう)の作品を集めた「やまとーあーとみゅーじあむ」などの施設もあり、
自然散策ができるようになっています。
大自然の絶景が楽しめる秩父の、武甲山や羊山公園にぜひ行ってみてください。
★『芝桜の丘』(羊山公園)の住所、行き方・アクセス、電話番号、公式ホームページなど
- 住所:埼玉県秩父市大宮6314
- アクセス:
※秩父鉄道御花畑駅から徒歩で約20分(公園まで坂道あり)
※西武鉄道西武秩父駅から徒歩で約20分(公園まで坂道あり、歩きやすい準備必要)
※関越自動車道花園ICから車で約50分
※圏央道狭山日高ICから車で約75分 - 有料期間:芝桜まつり開催期間中
- 入場料金:一般 300円、中学生以下は無料
- 入園時間:8時~17時(芝桜まつり開催期間中)
- 開花時期:4月中旬~5月上旬
- 2017年芝桜まつり開催時期:2017年4月14日~5月7日
- 電話番号:0494-24-7481
- 公式ホームページ:芝桜の丘(羊山公園) (秩父観光なび)