美人姉妹の帆船!
日本が誇る巨大帆船、『日本丸』と『海王丸』は数奇な運命をたどりながら、
現在はそれぞれの二世が運行しています。
姉にあたる『日本丸Ⅱ世』の進水は1984年、
妹の『海王丸Ⅱ世』は1989年と、5歳違いの姉妹です。
容貌も能力もほとんど同じこの二隻はを見分ける場合は、
船体の青い1本線が姉、2本線が妹になります。
また、船首の女神像は、姉が両手を合わせる「藍青」、妹は横笛を吹く「紺青」です。
さらにキャッチコピーは、姉が「太平洋の白鳥」、妹は「海の貴婦人」と呼ばれています。
この美人姉妹の人気はすさまじく、どこの港でもひっぱりだこのスターです。
この二隻の長身姉妹は、飛鳥IIと違い、レインボーブリッジをぎりぎりで通過するんですよ。
『日本丸』も『海王丸』も、私たちになじみのある客船ではありません。
どちらも「海技教育機構」(前の航海訓練所)が保有する大型帆船で、航海練習船なのです。
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練習船では、海運界の将来の担い手を育成するため、
船舶職員に必要な応用実践力と高度な知識技能の修得、
さらに指導性や行動習慣の体得を目指した実習訓練が行われています。
また、国際航海に従事する上で必要な幅広い視野と教養を高めることも実習の大きな目的となっています。
(「海技教育機構」公式ホームページより)
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初代日本丸は、横浜港にある「日本丸メモリアルパーク」に保存されています。
メモリアルパークのある場所は、みなとみらい21地区の玄関口にあたり、
汽車道で赤レンガ倉庫がある新港ふ頭につながっているので、お天気のいい日に訪れみたいですね。
>> 日本丸メモリアルパーク 公式ホームページ
また、初代海王丸は、富山港にある「海王丸パーク」で現役のまま公開されています。
「海の貴婦人」と賞賛される海王丸で、ぜひ見ていただきたいイベントがあります。
それは「総帆展帆」です
このイベントでは、海王丸29枚のすべての帆が広げられます。
その姿は圧倒的に美しく、海の貴婦人と呼ばれるにふさわしい姿を私たちに見せてくれます。
>> 海王丸パーク 公式ホームページ