絶景を独り占め!
コラコラ、こんなところで何をしているの!
思わず、こんなことを言いたくなるような写真ですよね。
でも、よ~く見てください。
見下ろせば、200メートルの「千尋(せんじん)の谷」なんです。
深く切り込んだV字型の渓谷には、祖谷川が流れ、上から覗き込めば、
目がくらむほどはるか下に見えます。
『祖谷渓』(いやけい)は、切り立った断崖絶壁が延々と連なり、
人を寄せつけない「最後の秘境」と呼ばれています。
小便小僧は、急カーブが連続する「七曲」という交通の難所に立っています。
祖谷街道の開設工事で残った岩が突き出ていて、
その上にたっているのですが、まるで祖谷渓の絶景を独り占めするかのようです。
なんでも、ここはかつて地元の子供たちや旅人が度胸だめしを行った場所なんだとか。
彫刻家、河崎良行さんの作品で、ドライバーの注意を引くためのモニュメントです。
ベルギーの本家のものよりも大きく、仕草もこちらのほうがずっとかわいいですね。
それもあって、祖谷渓観光では、大歩危(おおぼけ)やかずら橋などの観光名所を
差し置いて、もっとも強く記憶に残る人も多いのではないでしょうか。
祖谷渓の谷底から峰まで全山紅葉する姿は、まさに絶景
紅葉の時期は、例年11月上旬から色づき始め、見ごろは11月中旬となっています。
この絶景は、車やバスからも眺められるのですが、オススメは定期観光バスです。
昔懐かしいボンネットバスで、祖谷街道の道幅の狭い、断崖の上を走るので、
一味違うスリルを味わうことができます。
この定期観光バスは、JR阿波池田駅前から大歩危(おおぼけ)、
かずら橋、祖谷渓など等を約5時間45分かけて巡ります。
平家伝説や歴史を解説するガイドもついていて、のんびりと秘境を満喫できます。
要予約なので、ご注意くださいね。
もうひとつ、祖谷渓の人気観光スポットに
日本三奇橋のひとつとして知られている、『祖谷のかずら橋』があります。
かずら橋の由来は、祖谷に巡行された弘法大師が困っている村人の為に
作ったという説や、平家の落人がこの地に潜み、追手が迫っても
すぐに切り落とせるようにシラクチカズラで編んだという説など、諸説あります。
かずら橋は、重さ5トンにもなるシラクチカズラで作られていて、3年ごとに架け替えが行われます。
今では車でも訪れることができますが、昔は断崖を通らなければ辿り着くことのできない「秘境」でした。
一歩踏み出すたびに、ぎしぎしと軋み、ユラユラ揺れる橋はスリル満点!
敷綱でつながれた横木と横木の間は約10センチ!!
川面が足元にのぞき、足を踏み出すことをためらってしまう人も続出です。
両岸の老木に重みを託し、祖谷川の清流にその影を映す悠然とした姿は、
渡らなくても、ぜひご覧いただきたい絶景です
祖谷渓の美しい自然と調和して、四季を通して美しい景観を生み出しています。
こんな美しい自然とスリル満点の橋、そして日本にある小便小僧を見に、
徳島県の祖谷渓をぜひ訪れてみてください。
★『祖谷渓』の住所、行き方・アクセス、開催日、公式ホームページなど
- 住所:三好市池田町松尾~三好市西祖谷山村
- アクセス:
【車】井川池田IC→国道32号線(高知方面)→県道32号線→祖谷渓(全行程:車で約50分)
【バス】JR阿波池田駅より四国交通バス(かずら橋行き)→風呂ノ谷バス停下車すぐ - 紅葉の時期:例年11月上旬~11月中旬
- 電話番号:0120-404-344(三好市観光案内所)
- 公式ホームページ:祖谷渓・小便小僧 (大歩危・祖谷観光ナビ)