日本三大名園の一つで、金沢の観光名所の代表である兼六園。
ミシュランの観光版で三ツ星を獲得し、
今や日本人だけでなく、外国からの観光客にも人気があります。
加賀の時代から長い年月をかけて作られた庭園や建物は、
歴史を感じさせるだけでなく、日本の美しい風景として人々の心に印象付け、
日々訪れる人を魅了しています。
せっかく兼六園に訪れるならば、
20以上ある名所を全て回ることをオススメしますが、
あまり時間はかけたくないが、代表的なスポットは押さえたい!
そんな人にオススメの、兼六園のオススメスポットを紹介したいと思います。
日本三大名園の1つ兼六園のご紹介です。
春の桜、秋の紅葉が有名ですが、夏や冬も違った面白さをみせてくれます。
園内の見所はたくさんありますので、
事前にポイントを頭に入れてから効率よくまわりましょう。
もちろん園内では、ゆっくり、のんびり散策を楽しんでくださいね。
1. ここは外せない!「徽軫灯籠」
霞ヶ池の北岸に配された兼六園を代表する名所。
徽軫灯籠は足が二股になっていて、
琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名が付いたそう。
美しい景色と共に、徽軫灯籠で定番の記念撮影はいかがですか?
徽軫灯籠(ことじとうろう)と読みます。
珍しい形状をしていますが、これは雪見灯籠が変形したものなのだそう。
また、2股の足の長さが左右で異なっているのは、
何らかの原因で折れてしまったため、石でバランスをとっているんです。
2. 冬には雪吊りが見れる!「唐崎松」
13代藩主・斉泰が琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松は、
兼六園のなかで最も枝ぶりの見事な木。
冬には雪の重みによる枝折れを防ぐため、
雪吊りを施すのは兼六園ならではの風物詩となっています。
円錐のシルエットが美しく、水面に映し出された姿もまた幻想的です。
雪吊り作業は毎年11月1日から開始され、約1ヶ月半かけて施されます。
また、取り外しの作業は3月15日から1週間ほどかけて行われるようです。
3. 廻遊式庭園の核!「霞ヶ池」
兼六園の中心部に位置する園内で最も大きな池。
周辺には徽軫灯籠、虹橋、唐崎松、蓬莱島、栄螺山、内橋亭などの名勝や銘石、
植木が配されており、廻遊しながら四季折々の庭景を楽しめます。
池の中程に浮かぶ蓬莱島の美しさは別格です。
また霞ヶ池は、十数年に1度のペースで1ヶ月ほどかけて大清掃が行われます。
その際、池の水が全て抜かれるため、
カラカラ状態の貴重な姿を見ることができるんですよ。
ちなみに前回は2013年、前々回は2001年に行われました。
4. 亀の甲羅の様な石の形がユニーク!「雁行橋」
霞ヶ池から流れる水路(兼六園の東端)に架かる橋。
11個の戸室石で構成され、石の配置が雁が空を飛ぶ、
逆V字隊形のように見えることから雁行橋と名付けられました。
石の形が亀の甲羅の様に見えることから、「亀甲橋」とも呼ばれています。
地元の人々からは「かりがね橋」の愛称で親しまれており、
金沢市民憲章の歌「金木犀の匂う道」でも、この名が登場しています。
また、かつてはこの石を渡ると長生きすると言われていましたが、
現在は摩耗により通行禁止となっています。
5. 大黒様の石を探してみよう!「七福神山」
曲水にかかる雪見橋の正面にある築山。
七福神に見立てた七つの自然石を配してあることから、
七福神山と名付けられました。
自然石は左から順に「恵比須」「大黒天」「寿老人」「福禄寿」
「布袋」「毘沙門天」「弁財天」に見立てて配しています。
福寿山とも呼ばれています。
第12代藩主・前田斉広が、隠居所の竹沢御殿から眺めるために
作庭したものです。
また、中央にそびえ立つアカマツは、かつて鶴がここに巣を作ったことから
「巣ごもりのマツ」と呼ばれています。
6. 様々な色に変化!?珍しい桜を見よう!「兼六園菊桜」
千歳橋の上流たもとにある桜。
若葉とともに咲くこんもりと淡紅色の桜花で、
小振りながら300枚を越える花弁をつけます。
開花から落花までの間に。花の色を3度変えるのも特徴の一つ。
開花期は4月下旬から5月上旬までの約2週間程なので、長い間桜が楽しめます。
「兼六園内で最も美しい」と謳われている桜で、
毎年多くの人々を魅了しています。
現在のものは2代目ですが、初代は天然記念物に指定されていたそうです。
通常の桜のように花びら一枚一枚散っていくのではなく、柄から落ちるんですよ。