【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】55.ンゴロンゴロ保全地域(タンザニア)
『ンゴロンゴロ保全地域』(Ngorongoro Conservation Area)はタンザニアの北部にある自然保護地域、現地の言葉で「巨大な穴」を意味します。
ほぼ垂直に切り立つ外輪山(高さ400~600メートル)に囲まれた、クレーターが横たわる世界最大級(直径20キロメートル)のカルデラが『ンゴロンゴロ』、総面積約8,288平方キロメートルにも及ぶ広大な自然地区なのです。
標高は1800メートルで、草原と森林、川、湖などが広がるクレーター内には、キリンを除いた東アフリカで見られる野生動物のすべて(約2万5000頭)が生息していて、野生動物の最後の楽園となっています。ここが楽園となったのは、外輪山にはばまれ、カルデラの外には出られないためです。
自然保護区内には現在、絶滅危惧種のクロサイをはじめ、ゾウ、ライオン、ヒョウ、バッファローの「ビッグファイブ」と呼ばれる野生動物が生息していて、また湖をピンクに染める数千羽、時には数万羽のフラミンゴの群れは圧巻です。
Ngorongoro Conservation Area