【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】40.パルミラの遺跡(シリア)
中東各地を結ぶ隊商路が交わる地に、紀元前1世紀から紀元3世紀までローマ領として栄えた最古のオアシス都市。それが『パルミラ』です。
3世紀後半、才色兼備で勇猛果敢な女王ゼノビアは、クレオパトラの末裔と称して、エジプトやトルコを支配。ローマに反旗を翻して戦いを挑みましたが敗北。そのあと、パルミラは急速に衰え、歴史の舞台から消えたのでした。
今は壮大なローマ時代の遺跡が残るだけですが、130年に建造された『ベル神殿』は、約210平方メートルと遺跡中最大のものです。
記念門から1.3キロメートルも続くメインストリートが列柱通りで、両側に並んでいたコリント式列柱750本のうち、150本が今も残っていて壮観です。
Palmyra