【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】13.ヒエラポリス-パムッカレ(トルコ)
「綿の城」という意味の『パムッカレ』では、アナトリア高原の一角に幅2キロメートルに渡って、白い石灰華段丘が広がっています。白い石灰棚が、まるで段々畑のように幾重にも重なっていて、その数は100を超えます。
これは、温泉水に含まれる炭酸カルシウムが、急傾斜地を流れる間に長い年月をかけて堆積したもの。中には、下の棚田との落差が5~6メートルに達するものもあります。青く澄んだ温泉水はあふれて、下の棚田まで流れ落ち、その間にツララのような鍾乳石を造りあげています。
あたり一面、白と青だけの幻想的な風景が広がり、特に夕暮れ時は一面紅に染まり、言葉にできないほど美しい光景となります。以前は、自由に石灰棚の自然の浴槽に入って温泉を楽しめたのですが、湯の湧出量の減少と遺産保護のため、現在は入浴は不可能となっています。
Hierapolis Pamukkale