「百塔の街」の異名を持つ、チェコ共和国の首都『プラハ』。中世からの戦禍、ナチスドイツの支配、プラハの春と激動の時代を繰り返しながらも破壊されずに残った千年の都プラハには、世界の人々を魅了するスポットが数多くあります。

パリと同様、奇跡的に戦災を免れたモルダウ川右岸の旧市街には、「プラハのバロック」と呼ばれるバロック建築を中心に、ロマネスクからゴシック、ルネサンス、アールヌーボーまであらゆる建築様式の建物が建ち並んでいます。
その数は約3500軒で、建築家を目指す方が多く訪れています。

『市民会館』（スメタナホール）はミュシャ作のアールヌーボー装飾が見もの。
華麗な建物に周囲を囲まれた旧市街広場では、ゴシック様式の旧市庁舎の時計塔（高さ70メートル）にぜひ、登ってください。「ヨーロッパで最も美しい街」と言われるのが納得できる、すばらしい眺めが堪能できます。

また、プラハの中心を流れるモルダウ（ヴルタヴァ）川に架かる石橋『カレル橋』（長さ520メートル）からの、中空にそびえ立つ壮大な『プラハ城』の眺めも圧巻です。

城内にある『聖ヴィート教会』のミュシャのステンドグラスは見逃せない芸術作品で、色といい、デザインといい、衝撃的な美しさを誇っています。
その先にある、『ロレッタ教会』の6600個のダイアモンドをはめ込んだ聖体顕示台『プラハの太陽』と、12世紀建造の『ストラホフ修道院』にある「図書館」のバロックの美しさも思わず息をのむほどです。