【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】82.サンクトペテルブルク歴史地区(ロシア)
『サンクトペテルブルク』(St. Petersburg)は、バルト海東部のフィンランド湾最東端に面するネヴァ川河口デルタに位置するロシア西部の都市、レニングラード州の州都です。1914年までロシア帝国の首都でした。
第一次世界大戦開戦以降は、「ペトログラード」、ソビエト連邦時代は「レニングラード」と呼ばれていました。英語圏では「セントピーターズバーグ」と呼ばれ、日本語では短縮して「ペテルブルク」と表記されることもあります。
ロマノフ王朝のピョートル大帝は、ネヴァ川河口の42の島を400の橋でつないで、運河を縦横に巡らせました。
その風景は「北のヴェネツィア(ベニス)」と称され、1712年には「モスクワ」からこの地へ首都を移したのです。
バロックやネオクラシック様式とロシア文化が融合した運河沿いの独特な街並みの美しさが、パリやプラハにも引けをとらないほどです。
金色に輝く尖塔(高さ72.5メートル)がそびえる旧海軍省や、サン・ピエトロ寺院を模したカザン聖堂、玉ねぎ形の屋根が林立するスパース・ナ・クラヴィー聖堂、大きなドームが圧巻のイサク聖堂、ネヴァ川の中州に建つペトロパブロフスク要塞など、見て回るには、何日あっても足りません。ゆっくり時間をかけて散策してください。
エルミタージュ美術館では、「大使の階段」などロマノフ朝全盛期の華麗な内装も必見です。
近郊にある、壮麗なロココ調のエカテリーナ宮殿への、ぜひ足を延ばしてみてください。
サンクトペテルブルク