【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】5.ヴェネツィアとその潟(イタリア)
「水の都」として高い人気を誇るヴェネツィア(ヴェニス)は、118の潟(小島)に無数の杭を打ち込んで土台として海上に街をつくり、400余りの橋で結んでいる特異な海上都市です。
海の中を走った列車が着いた駅前には、ただ運河があるだけですが(ヴェネツィアの運河の数は大小あわせると何と176もあるそうです!)、ここから「ヴァポレット」と呼ばれる水上バスに乗って市の中央を流れる大運河を進んでいくと、周りの風景は激変します。両岸には14~16世紀建造の宮殿や邸宅が建ち並び、運河を行き交うのはヴェネツィア名物の「ゴンドラ」やモーターボート(タクシー)、荷物運搬船(水上トラック)だけ。パトカーや救急車もすべて船なのです。
当然、車は1台も見かけないという、現実離れした街なのです。市内中心にある『サンマルコ広場』は、世界一美しい広場と言われています。
島内を歩いていても道は複雑に入り組んでいてすぐに運河にぶつかり、行き止まりになってしまいます。島全体が巨大迷路のようになっていて、散策しながら楽しい時間が過ごせます。
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