【旅行のプロが選ぶ 死ぬまでに絶対行きたい世界遺産100】21.レーティッシュ鉄道のアルブラ線とベルニナ線の景観(スイス)
ティラーノ(イタリア)~サンモリッツ(スイス)間60.7キロメートルの「ベルニナ線」の最初の驚きは、ブルージオ(スイス)の石で造られた珍しい野外の『ループ橋』です。360度、円を描くように立体交差して1周しています。
やがてアルプス越えが始まります。最大標高差1824メートルをループトンネルなどを多用し、山をグルグル回りながら登ってしまいます。左には「3つの氷河」と「氷河湖」、ベルニナアルプスの主峰「ピッツ・ベルニナ」(4049メートル)というアルプスの壮大な景観が迫ります。車窓展望はヨーロッパの中でも随一です。
サンモリッツ(スイス)~クール(スイス)間89キロメートルの『アルブラ線』(世界遺産の区間は「トゥージス」までです)では、珍しい3重のループと、直立断崖に架かる石で造られたアーチ橋『ランドヴァッサー橋』、目の前に広がる風景にただただ言葉を失ってしまいます。時間のある方は、予約不要で窓も開けられるので、普通列車に乗られることをおすすめします。
サンモリッツ