【必見!動画あり】大人女子にオススメ♪ 旅行のプロが選ぶ 世界の絶景100【35】ペトラ遺跡(ヨルダン・中近東)
ペトラ遺跡 ~ヨルダン~
宝探しのような冒険を味わえる謎の遺跡!
『ペトラ遺跡』(Petra)は、首都アンマン(Amman)から南へ約190キロメートルの山岳地帯にあります。謎が多いことから、2007年「新・世界七不思議」に選ばれ、観光の最大の見どころとなっています。
紀元前、ここはアラブ系遊牧民のナバテア王国の首都として、またエジプト半島とアラビア半島を結ぶ通商の中継地として繁栄しました。しかし、海路の発見の発達により衰退。砂に埋もれた遺跡が再び発見されたのは19世紀に入ってからとなるのです。
遺跡見学はかなり歩きます。メインはなんといっても映画『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』の舞台ぶにもなった「エル・カズネ」(Al Khazneh)です。シークと呼ばれる岩の割れ目を進むこと1.2キロメートル。道幅も狭く、崖の高さが100メートルにおよぶところは圧迫感がありますが、同時にワクワク感も募ります。ようやく抜け出すと、エル・カズネが登場!スケールといい、美しい彫刻といい、圧巻の一言です。特に崖の上から見る全体像は必見。道なき道を登るのは苦労しますが、その価値は絶対にあります。歩くのが苦手な人は、有料のロバタクシーもありますが、できれば自分の足で登りたいものです。
その後も探検隊になったつもりで歩を進めると、円形劇場、市街跡、王家の墓、など巨大遺跡が次から次へとあらわれます。なんとダムや岩の水路の路地まで。砂漠の奥地にこれだけの都市を築けたのは、安定した水の供給システムがあったからだと考えられていて、ナバテア人の高い水利技術に驚かされます。
ほのかな明かりに照らされた幻想的な夜の顔!
アンマンからの日帰りツアーも数多くでていますが、できることなら近くに宿泊し,
夜の遺跡「ペトラ・バイ・ナイト」(Petra By Night)にも参加したいもの。昼間歩いたシークがロウソクでライトアップ。そのやさしい明かりに導かれ、歩を進めると、およそ1800個のロウソクに照らされたエル・カズネが目の前にあらわれます。息をのむほどの幻想的な光景は、間違いなくヨルダン旅行のハイライトになることと思います。ペトラ遺跡に関する資料は数多くありますが、いくら知識を詰め込んでも、すべてを知ることはできません。ペトラの真骨頂は、自分で歩き、目で見て、心で感じ、初めてわかるものなのだと思います。
☆☆ ペトラ・バイ・ナイトの詳細はこちら(英語ページ) ☆☆
ワンポイントアドバイス
砂漠なので1日の寒暖差が激しい。夏の日中は50℃を超えることもあるので、見学する際は十分注意してください。
比較的過ごしやすいのは10月~4月。
ペトラ遺跡への行き方
日本からヨルダンまでの直行便はありません。一般的にはアジア経由もしくはヨーロッパ経由ですが、どちらも所要時間は約18時間ほど。
ペトラ遺跡からいちばん近い村が「ワディ・ムーサ」(Wadi Musa)。ワディ・ムーサへの行き方は、首都アンマンから新しい砂漠ハイウェイを利用して3時間強ほどで到着します。
景色の美しいキングスハイウェイを利用した場合は約5時間ほどです。