600年間女性を拒み続けるギリシャ正教の聖地「アトス山」(ギリシャ・アトス自治修道士共和国って国なの?)
ギリシャ正教会の聖地・世界遺産「アトス山」
コバルトブルーの海、真っ白な砂浜。碧と白が織りなす、ロマンティックなギリシャ・エーゲ海。
でも、今回ご紹介するのは、1406年から女人禁制が施行され、600年もの間、女性は立ち入れない「アトス山」です。
ギリシャ北東部、エーゲ海を突き出すアトス半島の先端にある標高2033メートルの「アトス山」は、ギリシャ正教会の聖地で、アトス半島の自然と修道院が織りなす景観は、世界遺産に登録されています。
ギリシャ正教会修道院による自治国家
「アトス山」には、大小20の修道院があり、修道士が祈りを捧げる生活を送るギリシャ共和国の領内ではあるもののギリシャ政府の権限が及ばない「ギリシャ正教会修道院による自治国家」なのです。
ギリシャAgio Orosアトス山
ギリシャとは地続きですが、「アトス山」の入山には特別な査証が必要です。
交通は、ウラノポリ1カ所から船での入山に限られ、外界と遮断されています。
日本の高野山でさえ、現在は女性が入山可能なのに、600年間女人禁制を守り続けるギリシャの聖地。
修道士にとって、受け入れられるのは聖母マリア様で、女性は男の心を惑わし信仰生活の邪魔をする存在なのだそうで、なんとなくわかるような気がします(笑)