【一度は行きたい!旅行のプロおすすめ 絶景の世界遺産100】78.ロワール渓谷 (フランス・ヨーロッパ)【動画あり】
シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷(The Loire Valley between Sully-sur-Loire and Chalonnes) ~フランス~
「フランスの庭」の河畔に並ぶ華麗な城館
パリから電車で約1時間ほどで、そこはもう世界遺産「ロワール渓谷」(The Loire Valley)の入口。
ロワール川流域、シュリー・シュル・ロワールからシャロンヌまで、全長280キロにも広がるこの世界遺産は、「シリアル・ノミネーション・サイト」(連続性のある遺産)の代表例として有名です。
この地域は、かつてイングランドとの戦争に敗れパリから逃げ延びた王侯貴族たちが移住地として選んだ場所でしたが、
15~16世紀、王が住まい、華麗な宮廷文化が育まれました。
大河ロワール川下流の河畔には、国王や貴族が競うように建てた優美な城館(シャトー)が300も散在し、自然環境と調和する歴史的な街々や城館群の文化的景観は「フランスの庭園」と称えられる美しさです。
そして、そのうち23の城館が世界遺産に登録されているのです。
ここでは、代表的な城館を紹介していきましょう。
§ シャンボール城 Château de Chambord §
ソローニュの森に建つ、ロワール川流域最大の城館が『シャンボール城』(Château de Chambord)。
古典的なイタリアの構造に伝統的なフランス中世の様式を取り入れた、フランス・ルネサンス様式のお城の中で、最も大きく最も有名なお城です。
この城館は、もとは当時の国王フランソワ1世が狩猟用の邸宅として建てたもので、大々的に増改築をしました。
シャンボール城は、1519年から建設が開始され、1685年ルイ14世統治時代に完成しました。
440個の部屋、84つの階段、128メートルのファサード、屋上テラスには大小の煙突や鐘楼、頂塔が365も並びたち、その姿はまさに「壮麗」のひとこと。
特に、お城の中心には「二重らせん階段」があり、上る人と下る人がすれ違うことのないように、巧妙な設計になっていて、シャンボール城の見所のひとつです。
これは、イタリアの建築巨匠「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の設計と言われていますが、その実態は未だに謎です。
§ アゼー・ル・リドー城 Château d’Azay-le-Rideau §
濠の水面に女性的で、穏やかな外観の白いエレガントな姿を映す『アゼー・ル・リドー城』(Château d’Azay-le-Rideau)は、荒廃した要塞の跡に建てられた、ごく初期のフランス・ルネサンス様式のお城のひとつ。
文豪バルザックは、その美しい姿を「ロワールの真珠」と称えた、小さく可愛い城館です。
アンドル川の中州に建てられ、お城の基礎部分は直接水の中に建築され、内部も城主の奥方の意向通り、優美に飾られています。
中洲に建てられているため、城の水面に映る姿は、まるで一枚の絵画のように美しく可憐な雰囲気を漂わせています。
§ シュノンソー城 Château de Chenonceau §
『シュノンソー城』(Château de Chenonceau)は、代々の城主が皆女性だったことから、貴婦人の気品にあふれ、「6人の奥方の城」と称されています。
2階建ての回廊(ギャラリー)部分は、もともとは王の愛妾だった城主ディアンヌ・ド・ポワティエが川に架けたアーチ型の美しい橋。
それを妬んだ王妃カトリーヌ・ド・メディシスが、王の死後、橋の上に回廊を建て、恋敵の痕跡をなくしてしまったというもの。
とはいえ、その回廊部分はロワールの支流シェール川に優美な影を映し、現在、シュノンソー城は、ヴェルサイユ宮殿に次いで、フランスでもっとも観光客が訪れるお城となっています。
§ アンボワーズ城 Château d’Amboise §
シャルル7世からフランソワ1世まで、すべてのフランス王が滞在した、中世の古い要塞であったお城が『アンボワーズ城』(Château d’Amboise)。
革命期に家具類は破壊されましたが、城内には、ゴシックやルネッサンス時代の優れた装飾品が残されていて、「宝石箱の中の至宝」ともいうべき存在となっています。
この傑作建築からフランス・ルネッサンス建築が誕生し、レオナルド・ダ・ヴィンチが、その才能を最大限に生かし、お城に命を吹き込んだのです。
多くのヨーロッパの知識人や芸術家が、フランス王の招きでアンボワーズの宮廷に滞在しました。
レオナルド・ダ・ヴィンチもそうした人々の一人で、お城の近くの「クロ・リュッセ」(Clos Lucé)に亡くなるまで住んでいました。
アンボワーズ城とクロ・リュッセは地下道でつながっているんだそう!
さらに、ダ・ヴィンチは、アンボワーズ城に隣接するサン・ユベール教会堂に埋葬されています。
いかがですか?
どの城館も華麗で、かわいらしい雰囲気にあふれていますね。
ルイ14世の頃から政治・文化の中心はベルサイユ宮殿へと移っていくのですが、
ロワール渓谷に現存する城館群は、今なおフランスの華やかな時代の面影を強く残しています。
ぜひ、絶景が楽しめる世界遺産の「ロワール渓谷(フランス)」を訪れてみてください。
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知らなきゃソン!旅のヒント
今回ご紹介した「ロワールの古城めぐり」は、世界中の観光客が「行ってみたいフランスの絶景名所」として憧れる観光スポット。
ただ、この世界遺産は、全長280キロにも広がるロワール地方の自然の中に、魅力的な城館が点在しています。
個人で訪れようにも電車では直接行けない場所にあるお城もたくさんあり、
そんなお城に行こうとすると、電車やバス、もしくはタクシーなどを乗継いで行かなければなりません。
公共交通機関を使って、日帰りでロワールの古城を訪れるのは難しい。。。
そんな時には、パリからの現地ツアーに参加してみてはいかかですか?
フランスでの運転に自信のある方は、レンタカーを借りる方法もありますが、そんな人はあまりいらっしゃいませんよね。
効率的にロワール古城めぐりをするには、ツアーが一番楽です
パリからなら、日本語ツアーもいろいろあるので、訪れる古城を比較したりして、ご希望にあったツアーを見つけてくださいね。
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