ちょっといいところ関西 『竹田城跡』~往時の姿を留める天空の城~(兵庫県)
今回ご紹介する、関西のちょっといいところは、『竹田城跡』。
竹田城跡は、山城遺跡として全国でもまれな完存する遺構で、
その姿は、まるで虎が臥せているように見えることから
「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」とも呼ばれています。
また、秋の雲海シーズンには、早朝に濃霧が発生すると、
城が雲海に浮かんでいるように見えることから、
「天空の城」や「日本のマチュピチュ」と称されています。
竹田城に行ったら一緒に訪れていただきたい、
城下町でのお立ち寄りスポットもご紹介しますので、お楽しみに♪
四季を通して美しい幻想的な姿!
山陰地方を中心に権勢を振るっていた
但馬の守護・山名氏の最前線基地だった竹田城。
応仁の乱における西軍の総大将・山名宗全(やまなそうぜん)が、
13年の歳月をかけて築いたものと伝わっています。
その後、彦根城などを手掛けた石垣職人の集団・穴太衆(あのうしゅう)も
築城工事に参加。
当時の建築技術の粋を集めたお城は、現存する石垣遺構では有数の規模で、
総面積は南北約400メートル、東西約100メートルにもおよびます。
落成から500年以上経った今なお、標高353.7メートルの
古城山(虎臥山)の頂で威容を誇る但馬地方の象徴的存在です。
雲海の中の竹田城を見るには、
古城山の向かいにある朝来(あさご)山に登ることを
オススメします。
平成18年には、「日本100名城」に選定されています。
そして、平成24年には、「恋人の聖地」として認定を受けました。
プロポーズに相応しい場所として、認められたそうですよ
このため、カップルの人たちも多く訪れています。
いろいろなドラマや映画のロケ地に!
また、円山川からの雲海によって、
城跡が浮かんで見える「天空の城」のビジュアルでも人気で、
さまざまなドラマや映画に起用されるなど、今やその名は全国区に。
1980年に公開された、映画『天と地と』。
川中島の戦いを描いた角川映画ですが、
この映画の中では春日山城の代わりとして、
竹田城にセットが建てられました。
また、2003年に公開された、映画『魔界転生』でも
竹田城跡をセットに原城が再現され、ロケが行われました。